フライパンでキレイな卵焼きが作れる! 初心者でも作れるコツ/『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』⑨

食・料理

公開日:2020/3/24

長年ビギナー向けの料理書を手がけ、料理初心者の気持ちを知り尽くした料理研究家・栄養士の小田真規子先生が手掛ける自炊本。砂糖・塩・酢・醤油・味噌の5つの基礎調味料を使った、わかりやすく簡単で、絶対に失敗しない料理のコツを紹介します。

『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』(小田真規子/池田書店)

卵のトリセツ6 卵焼き

フライパンを使った卵焼きの作り方をマスターしましょう。巻くときに少々失敗しても、最終的にきれいに仕上がればOK。お弁当にもぴったりのしっかりした味です。


材料(作りやすい量)

●卵…3個
A ●砂糖、水…各大さじ1
A ●しょうゆ…小さじ1
●サラダ油…大さじ1
●大根おろし…適宜
※ゴムべら、お玉、ペーパータオルはすぐに使えるよう準備しておく。

下ごしらえ

ボウルに卵を割り入れ、卵黄を菜箸でつついて割り、箸先をボウルにつけて30回ほど切るように混ぜる。混ぜたあと、菜箸で何度か白身を切るように持ち上げる。Aを加え、10回ほど混ぜる。


POINT

【水と砂糖で熱の当たりを調整】卵液に砂糖と水を加えると、加熱しても固まりにくくなり、ゆっくり焼く余裕ができます。また、水を入れると砂糖が溶けやすくなります。

フライパン大(26㎝)にサラダ油を入れて中火で2分ほど熱し、たたんだペーパータオルで油を全体に塗る。


POINT

【ペーパータオルで油を広げる】油をフライパンに十分なじませることで卵がこびりつかずきれいに焼けます。油はペーパータオルで均等にフライパンになじませます。ペーパータオルはあとでまた使うので捨てないように。

焼く

卵液を箸先で落とし、ジュッとなったら、卵液をお玉1杯分入れる。フライパンを傾け、卵が全体にいき渡ったら30秒ほど焼き、長方形になるようにはみ出した左右のへりをゴムべらで寄せる。


POINT

【予熱はしっかり】卵は低温で焼くとふんわり、なめらかになりません。卵液を入れたときにフライパンがジュッとなるくらいの温度に温めておくことが大切。

巻く(1回目)

表面が少し乾いた(箸先に少し卵がつくくらい)ら奥から手前にくるくると軸を作るように巻いていく。


POINT

【なるべく細く】最初の軸を細くしておくと、2回目以降が巻きやすいです。

【素早く巻く】表面が半熟のうちに巻いていくと、水分でくっつくので崩れにくくなります。20秒を目安に素早く巻いていきましょう。

巻く(2回目)

フライパンの奥に卵を寄せる。手前のあいたところを油がしみ込んだペーパータオルでさっと拭き、30秒~1分熱し、残りの卵液の1/2量を入れる。表面が半熟になったら左右のへりを寄せ、さらに卵を巻く。


POINT

【フライパンを傾ける】巻くときにフライパンを自分の体側に傾けるとやりやすい。スプーンで卵を押さえながら、へらと合わせて使ってもOK。

巻く(3回目)

再度ペーパータオルでフライパンに油をなじませたらすぐに、残りの卵液をすべて流し入れる。2回目と同じように素早く、20秒を目安に卵を巻いていき、最後に全体を返して表面に好みの焼き色をつける。


POINT

【30秒~ 1 分の加熱は不要】3 回目に卵を巻くときは、フライパンが十分温まっているので、30秒~1分の加熱は不要です。ペーパータオルで油をなじませたら、すぐに卵液を入れましょう。

卵焼きのかんたんアレンジ

明太卵焼き

明太子に塩気と旨みがあるので、材料はたったこれだけでおいしく仕上がります。


材料(1人分)

●卵…3個
●水…小さじ1
●明太子…40g
●サラダ油…大さじ1
※ゴムべら、お玉、ペーパータオルはすぐに使えるよう準備しておく。

作り方

1 ボウルに卵を割り入れ、卵黄を菜箸でつついて割り、箸先をボウルにつけて、30回ほど切るように混ぜる。混ぜたあと何度か白身を切るように持ち上げる。水を加え、明太子を手でちぎって入れ、10回ほど混ぜる。

2 フライパン大(26㎝)にサラダ油を入れて中火で2分ほど熱し、たたんだペーパータオルで油を全体に塗る。

3 卵液を箸先で落とし、ジュッとなったらお玉1杯分ほど卵液を入れる。フライパンを傾け、卵が全体にいき渡ったら、30秒ほど焼き、ゴムべらで長方形になるようにはみ出した左右のへりを寄せる。

4 表面が少し乾いた(箸先に少し卵がつくくらい)ら奥から手前に巻いていく。

5 フライパンの奥に卵を寄せ、手前のあいたところを油がしみ込んだペーパータオルでさっと拭き、30秒~1分熱し、残りの卵液の1/2量を流し入れる。

6 3~5をもう一度繰り返し、全体を返して表面に好みの焼き色をつける。

ねぎ入り卵焼き

刻んだねぎたっぷりの卵焼き。ねぎを加えるだけで、一気に彩りも豊かに。


材料(作りやすい量)

●卵…3個
A ●砂糖、水…各大さじ1
A ●しょうゆ…小さじ1
●万能ねぎ(小口切り)…25g(5本分)
●サラダ油…大さじ1
※ゴムべら、お玉、ペーパータオルはすぐに使えるよう準備しておく。

作り方

1 ボウルに卵を割り入れ、卵黄を菜箸でつついて割り、箸先をボウルにつけて30回ほど切るように混ぜる。混ぜたあと箸を何度か白身を切るように持ち上げる。Aを加えて10回ほど混ぜ、万能ねぎを加えて軽く混ぜる。

2 フライパン大(26㎝)にサラダ油を入れて中火で2分ほど熱し、たたんだペーパータオルで油を全体に塗る。

3 卵液を箸先で落とし、ジュッとなったら卵液をお玉1杯分ほど入れる。フライパンを傾け、卵が全体にいき渡ったら30秒ほど焼き、長方形になるようにはみ出した左右のへりをゴムべらで寄せる。

4 表面が少し乾いた(箸先に少し卵がつくくらい)ら奥から手前に巻いていく。

5 フライパンの奥に卵を寄せ、手前のあいたところを油がしみ込んだペーパータオルでさっと拭き、30秒~1分熱し、残りの卵液の1/2量を流し入れる。

6 3~5をもう一度繰り返し、全体を返して表面に好みの焼き色をつける。

続きは本書でお楽しみください。