夢のような豪華タッグが描く芸能界の衝撃物語! 話題作『【推しの子】』の激動展開がとにかく凄い

マンガ

公開日:2020/8/14

【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

著:
出版社:
集英社
発売日:
推しの子
『【推しの子】』(赤坂アカ、横槍メンゴ/集英社)

 果たして、こんな組み合わせによるマンガ作品が生まれることを、そしてその作品が、1巻目から衝撃すぎる展開のストーリーだということを誰が予想しただろう。人の心理をザワつかせる恋愛ストーリーで絶大なる人気を獲得し、アニメ化もされた2人の作家、『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦』の赤坂アカ先生と、『クズの本懐』の横槍メンゴ先生がタッグを組み、新たな物語を誕生させた。芸能界を舞台に繰り広げられる激動のスターダムドラマ、『【推しの子】』(集英社)をご紹介!

主人公が働く地方の産婦人科に、ある日意外な人物が…!

 アイドルグループ「B小町」の絶対的エースであり、不動のセンターである星野アイ。彼女は、地方で産婦人科医として働く男性・ゴローが全力で応援する激推しアイドルだ。入院患者の病室で彼女のライブ映像鑑賞を“布教活動”のように行っていたゴローに、「B小町・アイ、体調不良で活動休止」というショッキングなニュースが飛び込む。当然彼は落ち込むが、あくまでも仕事中のため、気持ちを引きずりながら深々と帽子をかぶった妊婦の待つ診察室に入る。だいぶお腹が大きくなってからの来院、年齢はかなり若い。付き添いの男性から話を聞くと、どこかで聞いたことのあるエピソードが…。と同時に、彼女が帽子をとった瞬間に、再び衝撃が走る――。

 その妊婦は、まさかの推しアイドル、アイだったのだ! エコー検査をかけると、双子だということが判明し、この日の診察は無事終了した。アイドルが、しかも熱烈に応援していた子が妊娠し、お忍びで地方の産婦人科に来院したという事実…興奮冷めやらぬままゴローが屋上で思いにふけっていると、アイが偶然にも屋上に上がってくる。そこでアイは、ゴローの前でアイドルとして、そして生まれてくる双子の母としての大きな決意をする。そしていよいよやってくる、アイの出産予定日。と同時に、ゴローにも運命の瞬間が“突然”訪れる。この時まではまだ知らない、激動のスターダム人生が待っていることを…。双方が“最悪な出会い”を果たしてしまった2人の物語は、ここから本番の幕が上がる。

 まさに最強タッグの漫画家が生み出した、一瞬たりとも見逃せない最“嬌”のエンターテイメント作品! こじらせラブコメの2大スター作家・赤坂アカ先生と横槍メンゴ先生の、それぞれの“ラブコメ力”と“POPなキャワ力”が、バランス良くブレンドされている。そして、1話1話が一筋縄ではいかない、驚きと激動展開の連続! 先ほどのあらすじは、序盤中の序盤。第1話のラストにも訪れる急展開! そんな運命のスター物語だ。少しポップに言い直せば、「“アイ”の奇妙なミラクルストーリー★」。読み手の心はつねにザワザワしっ放しになることだろう。

 さて、今回の『【推しの子】』というタイトル。例えばゴロー目線でいえば、アイドルの星野アイが「推しの子」であり、アイが産んだ双子の子どももまた「推しの子」だ。この重なりが、ストーリーが進むごとに見事に1本に繋がっていく。つまり、読み進めて真実が明らかになると、タイトルそのものの意味が変化してくるのだ。

 ちなみにゴローには、アイを熱狂的に推すようになったキッカケとなった人物がいる。それは、かつて難病と闘い、わずか12歳で亡くなってしまった少女・さりなだ。研修医時代、サボるために出入りしていた病室にいた患者さんの1人で、アイの熱烈なファンだということを話したのちに、「生まれ変わったら、この顔が良い」「もし芸能人の子供に生まれていたら」とキラキラした世界に夢見ていることをゴローに話していた。だが、可愛いさりなにゴローは“退院後の約束”をするが、残念ながら亡くなってしまい、その想いをゴローは胸に抱えたままでいる。こんな伏線もまた本編のアイへの想いに繋がっていく。さりなもまた、「推しの子」なのだ。

推しの子

 ここまでネタバレしない程度に作品の内容を紹介してきたが、実は、この作品の“衝撃的展開”と直接関係するヒントが、この文とPOPには隠れている。これから読む方は、どの部分がヒントになっているのか、推測しながら本作を読むと、きっともっと楽しめるはずだ。まだまだ始まったばかりの2020年下半期、早速自信をもって推したい作品です!

文・手書きPOP=はりまりょう

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この記事で紹介した書籍ほか

【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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集英社
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