1週間をのりきるためのローリングストック法! どこに収納するのがおすすめ?/防災イツモマニュアル⑤

暮らし

公開日:2020/9/5

地震・台風・感染症など、時に日常が一変します。そこで「イツモの暮らし」が「備え」になる、在宅避難の準備をしませんか? 本当に役立つ防災マニュアルから、避難と非常食について、「イツモ」できる役立つ知識をお届けします。

防災イツモマニュアル
『防災イツモマニュアル』(防災イツモプロジェクト:編、寄藤文平:絵、NPO法人プラス・アーツ:監修/ポプラ社)

体に栄養を。心に活力を。災害時だからこそ、しあわせな食を。

在宅避難のメリットとして、ささやかなようでとても大きいのが、食生活です。

「そこまで食を備えなくても、避難所でもらえるでしょ?」

そう思う人もいるかもしれません。でも、

「おいしくて、あったかいものは、ない」

被災地で避難所生活をした人たちは、口を揃えて、そう言っています。

在宅避難を前提にすると、非常食も、さまざまな種類から、自分の好きなものを選んでおくことができます。

カツ丼、パスタ、デザートも。いま、非常食はとても豊か。

保存性だけでなく、おいしさ、栄養、楽しさも大切にでき、カセットコンロなどの備えも合わせれば、あたたかい食事も可能です。

とはいえ、避難生活を想定した日数分の食料を、しかも家族分、災害時のためだけに蓄えておくのは大変ですね。

そこで、「いつもの食」と「もしもの食」のボーダーラインを消して、ふだんも食べながら備蓄する方法が、おすすめです。

食べたら補充するを繰り返せば、余分なスペースは必要なくなる。

味に慣れておけるし、好みに合った非常食を揃えられる。

そのために、家族で非常食を味見する日々も、楽しいものです。

「災害時も、おいしいものを食べたい」

それは、わがままではありません。被災時は、「食べる=元気」です。

被災しても、いや、被災したからこそ、食はとても大切です。

おいしいもので、心身を元気に。その力が、前を向く勇気になります。

「1週間分の食料」を工夫する

1週間分の食料の備蓄を政府が推奨しています。災害時は冷蔵庫や買い置きのものもあわせて、食べる順番を工夫し、1週間をのりきりましょう。

1~3日目

冷蔵室・冷凍室にあるものを食べる

ふだんから冷蔵室・冷凍室に食材を多めに買い置きしておく。

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停電時はクーラーボックスに保冷剤と食べものを入れて保存する。

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4~7日目

「ローリングストック法」で備蓄した非常食を食べる

傷みが早く出るものは震災直後に食べ、4日目ぐらいからはレトルト食品、缶詰、フリーズドライ食品など日持ちがする「非常食」を食べる。

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ローリングストック法で備蓄する

月に1回程度、定期的に食べ、食べた分だけ買い足していくローリングストック法がおすすめです。食べながら備えるため、賞味期限が1年程度のレトルトやフリーズドライ食品も「非常食」として備えることができます。またふだんから食べているから、家族それぞれの好みに合わせた食品を選べます。

1 備蓄する食料・水を少し多めに用意する。

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2 定期的に古いものから順に食べる。

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3 食べた分を買い足す。

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4 これらを繰り返し、常に新しい「非常食」を備蓄。

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おすすめの収納方法

定期的に食べる習慣を定着させるには、普段よく見る場所に非常食を収納するのがポイント。また、月1 回の「非常食の日」が楽しみになるよう、好みのものをストックしましょう。

キッチンに収納

引き出し
取り出しやすいように、立てて、並べて収納するのがポイント。

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吊り戸棚
取り出しやすいよう取っ手付きケースに仕分けして入れる。

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隙間収納
スペースを有効活用。半透明のケースで中身が見えると便利。

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リビングに収納

ボックス収納
インテリアの一部として。箱の外側に中身の明記を忘れずに。

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本棚
ご当地カレーのレトルトなどを本と一緒に並べれば、選ぶ楽しみもアップ。

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手前から奥へ、賞味期限の早い順に並べましょう。賞味期限を見えるようにして入れましょう(見えない場合は、マジックなどで記入)。

<第6回に続く>