キッチンは「台所」? それとも「お勝手」?/日本の食べものクイズ<雑学大王 日本史編>

暮らし

更新日:2021/7/7

【答え】お勝手

【解説】
現在、私たちが使っている「台所」という言葉は、鎌倉時代からのもの。もともと「台盤所(だいばんどころ)」と呼ばれていたが、それが詰まって台所になった。台盤所は、食器を載せ、飲食に使う漆(うるし)塗りの台(台盤)を置いた場所を指す。本来は調理ではなく、配膳をする部屋だった。当時は、かまどは土間、洗い場は外、そして調理は現在の俎板(まないた)に当たる「切盤」という板を適当なところに置いてしていた。台所は女性たちの詰め所にもなっていたから、武家では夫人のことを「御台所(みだいどころ)」とも呼んだのである。それに対して「お勝手」は、食物をあらわす「糧(かて)」からきていると考えられる。お勝手のほうが、食物を扱うという点では現在のキッチンに近いといえるだろう。

雑学総研

advertisement

おすすめの動画はこちら

あわせて読みたい