暑すぎ寒すぎ厳禁! 快眠のカギは温度&湿度設定にあり。快眠を誘うパジャマの条件は?/睡眠にいいこと超大全

健康・美容

公開日:2021/8/8

 コロナ禍の変化によるストレスで「睡眠が十分取れない」と悩んでいませんか?

 外出自粛でおうち時間が増え生活が一変しました。生活リズムの乱れや運動不足、ストレスの影響で眠りに関する悩みが増えているといいます。寝つきが悪い・起きられない・日中も眠い… 睡眠に関する悩みを解消して、驚くほどぐっすり眠れる方法紹介している『睡眠にいいこと超大全』から、睡眠力を高めるコツや快眠を誘うメソッドを伝授します!

※本稿はトキオ・ナレッジ著の書籍『睡眠にいいこと超大全』から一部抜粋・編集しました

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睡眠にいいこと超大全
『睡眠にいいこと超大全』(トキオ・ナレッジ/宝島社)

快眠のカギは温度&湿度設定にあり
エアコンと加湿器を併用し、快適空間を

KEYWORD▷暑すぎ寒すぎ厳禁、湿度は50〜60%

睡眠にいいこと超大全

温度&湿度が最適かどうかは目覚めたときの体が教えてくれる

 せっかく寝具に気を配っても、寝室の温度と湿度を整えなければ快眠は得られない。たとえば室温が高すぎると、寝苦しいうえに大量の汗をかくことで体温が奪われ、風邪をひいてしまう。また、湿度が高すぎると発汗しなくなる恐れがある。すると、手足からの熱放散が妨げられるため深部体温が下がらず、深い眠りに入ることができない。

 では、理想の温度と湿度はどのくらいか。

 寝室の温度は夏は26℃以下、冬は16℃以上が最適の目安といわれるが、快適と感じる温度は人それぞれ。エアコンなどを使い、心地よさを感じる温度に設定しよう。ベッドの位置を工夫したり、エアコンの羽を下向きにしたりするなどして、風が直接肌に当たらないようにしたい。扇風機の首を天井に向けてまわし、室内の空気を循環させるのも効果的だ。

 理想の湿度は夏冬ともに50~60%といわれる。朝目が覚めたとき、喉の痛みを感じたら、それは部屋が乾燥しているサイン。細菌やウイルスの繁殖を防ぐためにも、睡眠中の湿度には気を配りたい。乾燥しやすい冬場は、加湿器も併用し、快適な空間を作るようにしよう。

睡眠知っ得MEMO

そば殻枕が睡眠中の脳を冷やし深い眠りを実現
睡眠中の脳を休めるためには温度を下げる必要がある。そこで力を発揮するのが「そば殻枕」だ。そばの実が原料のそば殻は通気性にすぐれ、熱を逃す作用が働くので、夏の暑い季節でも首や頭を快適にキープしてくれる。

「ゆるっとのびのび」がパジャマの基本
お気に入りの1枚で快眠を得よう

KEYWORD▷素材の黄金比は「綿95%ポリウレタン5%」

睡眠にいいこと超大全

快眠を誘うパジャマの条件は生地が伸びて吸湿発散性が高いこと

「快眠のためのパジャマ」選びには2つのポイントがある。まず、「生地がよく伸びる(伸縮性が高い)」こと。私たちは睡眠中何度も寝返りを打つため、伸縮性がないと、そのたびに体が引っ張られてしまう。パジャマの素材に多く用いられる綿ガーゼだが、実はガーゼは伸縮性に乏しく、寝返りが打ちにくいという難点がある。

 次が、「汗をよく吸う(吸湿発散性が高い)」ことだ。睡眠中は冬場でもかなり汗をかくので、それをしっかり吸い取り、発散してくれることも重要。収縮性と吸湿発散性、この2つを満たすものとしてあげられる素材は綿だが、そこにストレッチ性のあるポリウレタンを少々加えた「綿95%・ポリウレタン5%」の混合素材がパジャマにはふさわしいといえる。合繊メインのパジャマは吸湿発散性が低いので、あまりおすすめできない。

 夏場の暑いときなど、半袖と短パンで寝るという人もいるだろうが、睡眠中の汗を吸い取るためには、夏でも長袖、長ズボンのパジャマがおすすめ。また、ワンサイズ上のパジャマを選べば、寝返りが打ちやすく、締めつけからも解放されるため、快眠が得やすい。

睡眠知っ得MEMO

さらりとやさしいシルクパジャマの極上の寝心地
肌にやさしいシルクは綿の1.5 倍の吸湿性を持ち、放湿性にもすぐれている。さらりとした感触と軽さが魅力で、寝返りもスムーズに打てる。この快適さが副交感神経をより優位にし、睡眠中のリラックス効果を高めてくれる。

<続きは本書でお楽しみください>

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