チョコレート、一日の摂取量の目安は? ミルクもビターも、カロリーは変わらない!?/教養としてのチョコレート
公開日:2025/2/14
日本唯一のチョコレートジャーナリストが贈るチョコの「意外な秘密」!
チョコレートには、魅力的な物語と歴史が秘められています。
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身近なのに意外と知らないチョコレートの教養、健康効果、歴史、カカオの謎をチョコレート専門家がわかりやすく解説。
チョコレートの本当の姿や素敵な一面を学べる一冊『味わい深くてためになる 教養としてのチョコレート』から、興味深いトピックス4選をお届けします!
※本作品は『味わい深くてためになる 教養としてのチョコレート』 (市川歩美/三笠書房) から一部抜粋・編集しました

(市川歩美/三笠書房)
一日の摂取量の目安は、板チョコ半分!?
「チョコレートは、一日にどのくらい食べてもよいのでしょう?」
そんな質問に対する答えをまとめておきます。
もちろん正確に把握したい方は、個人の体調や体質を踏まえるべきですので、必ず医師に相談してください。ここでは一つの指標として、日本チョコレート・ココア協会の公式サイトにある回答を引用してみます。
厚生労働省・農林水産省による「食事バランスガイド」では、「菓子・嗜好(しこう)食品は一日に二〇〇キロカロリーを目安とする」とあります。これは一日に食べるいろいろな菓子・嗜好品の総カロリーです。
板チョコレートですと約三五グラムが二〇〇キロカロリーに相当しますが、その日の食事や体格や年齢によっても変わるものですから、あくまでも目安です。
つまり、おやつの目安は一日当たり板チョコレート約三五グラムであり、五〇グラムの板チョコの半分より少し多いくらいだとわかります。
ただし、チョコレートには個体差があるため、一概には言えません。食べる予定のチョコレートのカロリーは、確認するようにしましょう。また、チョコレート以外のお菓子も食べる予定があれば、合計で一日二〇〇キロカロリーを目安にして、チョコの量は少し減らすほうがよさそうです。
ミルクもビターも、カロリーは変わらない!?
カロリーベースで一日の摂取量を考えたとき、「ダークチョコのほうが、ミルクチョコよりもカロリーが低いからたくさん食べられますよね」などと、多くの人が思い込んでいるかもしれませんが、これは間違いです。
スーパーやコンビニに並ぶおなじみの板チョコレートを比較すると、ダークチョコレートとミルクチョコレートのカロリーはほとんど同じです。逆に、ダークチョコのほうがミルクチョコよりもカロリーが高いこともあります。
二〇二四年時点の食品メーカー各社の公式サイトによると、以下のようなカロリー表示がされています(すべて五〇グラム当たり)。
明治ミルクチョコレート :二八三キロカロリー
明治ブラックチョコレート:二八八キロカロリー
ガーナミルク :二七八キロカロリー
ガーナブラック :二八七キロカロリー
ミルクチョコレートが好きだけれど、太りそうなイメージがあって、心配してダーク(ブラック)チョコレートを選んでいたみなさん。ちょっと安心しましたか?
ハイカカオチョコレートも高カロリー
もう一つの誤解は「ハイカカオチョコレートはカロリーが低い」と思い込んでいること。
じつはこれも、一概には言えません。
カカオ分七〇%以上のチョコレートは、ほかのチョコレートとカロリーはほぼ同じ、あるいはやや高めであることもあります。
なぜなら、ハイカカオチョコレートは砂糖は少ないのですが、カカオバター(脂質)はしっかり含んでいるからです。
やはり、どんなチョコレートも、食べすぎには注意しましょう。
本章では、チョコレートやカカオと私たちの健康、美容について解説してきました。
カカオには、よい成分が豊富に含まれています。
ただ、健康効果は期待できるものの、チョコレートは万能薬ではありません。あなたの体調や体質に合わせて、心配なことがあれば医師に相談しながら、うまく食生活に取り入れて、長く仲よくお付き合いしていただきたいと思います。
私もそうです。これからもずっと、チョコレートといい関係をつづけていくつもりです。
みなさんも健康に気をつけながら、末長くチョコレートを楽しんでくださいね!