大人も発見がいっぱい!図鑑、子ども向け実用書(2025年2月 新刊&おすすめ絵本)

文芸・カルチャー

公開日:2025/3/14

 相対性理論など科学の礎を築き、ノーベル物理学賞を受賞した20世紀の科学者アインシュタイン。彼が宇宙で発生するさざ波について、ある予言を残していたのをご存知ですか? 道半ばとなった研究は約100年後の2015年、ひとりの女性によって証明されます。ガビー・ゴンザレス、アルゼンチン生まれの科学者です。2人の共通項、それはひたむきな好奇心!

 世紀の発見への足跡を追った『時空をこえた大発見!「宇宙のさざ波」を聞く アインシュタインの予言を証明した科学者の物語』は、地道な研究に情熱を傾けるゴンザレスに、アインシュタインの姿が重なる新刊です。

『小学館の図鑑NEOアート はじめての国宝』も注目の一冊です。絵画、彫刻、建築など教科書でもおなじみの約250点の国宝を掲載。色や形、模様、表情やポーズなど見るべきポイントがビジュアルでわかりやすく紹介されています。国宝が何を表し、どのように表現されているのかも丁寧に解説されていて、大人も国宝ワールドにハマっちゃいそう!

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 授業やニュースだけでは知り得ない情報や、知識を深堀りできる子どもの本や図鑑。ページをめくるたびに、ワクワクする発見が待っていますよ!

おひなさまのモデル・平安貴族はどんな暮らしをしていたのかな?ひな祭りの由来、ひな人形の種類、知らなかったことがいっぱい!『おひなさまの平安生活えほん』

おひなさまの平安生活えほん

作・絵:堀川 理万子
出版社: あすなろ書房

出版社からの内容紹介
いつどこではじまったの?/どうして3月3日なの?/おひなさまのお食事は?/など、ひな祭りの由来やおひなさまの種類はもちろん、知っていそうで意外と知らないひな道具の使い道まで!おひなさまのモデルとなった平安貴族の暮らしぶりもわかる行事の絵本。

宇宙のすべてを知りたい--アインシュタインが遺した予言を約100年後に証明したゴンザレス。2人の科学者の軌跡『時空をこえた大発見!「宇宙のさざ波」を聞く アインシュタインの予言を証明した科学者の物語』

時空をこえた大発見!「宇宙のさざ波」を聞く アインシュタインの予言を証明した科学者の物語


作:パトリシア・バルデス
絵:サラ・パラシオス
訳:いわじょう よしひと
出版社: 評論社

出版社からの内容紹介
1916年、アルバート・アインシュタインはある論文を発表した。星の衝突が起きるとき、その衝突で生じるエネルギーが、時空に〈さざ波〉(重力波)を発生させる。もし、そのさざ波を〈聞く〉ことできれば、宇宙が秘めたさまざまな謎を解き明かすこともできるかもしれない。しかし、地球にとどくさざ波はあまりに小さく、アインシュタインは生きているあいだにこの予言を証明することはできなかった。
 それから何年も後、ガビー・ゴンザレスというアルゼンチン生まれの科学者が同じ疑問を抱いた。ガビーとそのチームの仲間たちは、さざ波のかすかな信号を聞くために、あらゆるノイズを予測し取りのぞこうと研究を重ねた。検査、測定、再測定を繰り返し、ある日、鳥の声のような〈さえずり〉を検出。それはふたつのブラックホールが合体したときに放射された時空のさざ波だった! アインシュタインの予言が約100年後の2015年に証明されたのだ。

わたしには特別な才能などありません。ただ好奇心)が旺盛なだけです。
――アルベルト・アインシュタイン

宇宙のすべてを知りたい。そう思うのが人間でしょう。わたしたちはとても好奇心が強いのです。
――ガブリエラ・ゴンザレス

アインシュタインとゴンザレス。ふたりの科学者の好奇心が生んだ、時空をこえた大発見!

なぜパンツをはくの?くすぐられるのはイヤ?大切な自分の心と体のこと、探って考えてみよう! Eテレアニメのコミックス『じぶんのこころとからだをさがしにゆこう アニメコミック アイラブみー』

じぶんのこころとからだをさがしにゆこう アニメコミック アイラブみー

監修:NHKアイラブみー制作班
出版社: 集英社

みどころ
「なんでパンツをはいているんだろう?」

そんな当たり前で、素朴だけど、大人でもスッと答えられない疑問から始まる、5歳の女の子「みー」の答え探しの大冒険。NHKEテレで大人気の番組「アイラブみー」が、4話収録のアニメコミックになって登場しました。
日々の生活の中でふとした瞬間に思いついた疑問をキッカケに、自分のこころやからだ、いのちについて考える「みー」。その子どもらしい発想やとんでもない想像にわくわくして、「次はどんなコトをするんだろう?」とページをめくる手が止まらなくなってしまうくらい、魅力的なキャラクター性があります。

特にすごいのが、行動力!

パンツをはかなければすぐおしっこができるから、おもらしをしなくてすむと考え、パンツを脱ぐ……のは序の口。パンツは大事なものがよごれないようにかくして守っていると聞いて、「大事なものってなんだろう?」と気になり、通りがかりのおじさんに「 パンツの中 見せてください!」と声をかけちゃうし(もちろん断られました)、大事なものを守るならズボンでもいいんじゃないと考えて、またパンツを脱いでしまうし……(安心してください、はきなおしました)。

ハチャメチャな行動ですが、パパも道で出会う大人たちも、ちゃんとみーの疑問に答えてくれるのがポイント。だから「みー」は、納得がいくまで考えたり実際に行動したりして、自分なりの答えを追求していくことができるという、やさしい世界が広がっているのです。

映像では捉えきれなかったシーンも切り出して、流れに沿って組まれた「まんが」で読むと、改めて「なるほど」と関心するポイントがいっぱい。さらに各話の最後には、5~6さいの子どもたちの感想が掲載されていて、「子どもはどんなところがおもしろかったんだろう? どこでなるほどと思ったんだろう」という大人の疑問も見事解決! 使われている漢字にはよみがながついていて、子どものひとり読みにもピッタリ。パンツやおともだちとのやりとりなど、身近な話題から、自分のこころとからだを大切にすることを知るキッカケになる一冊です。

日本を出発した南極観測船「しらせ」と『こおりのせかい なんきょくへいこう』!研究の様子、厳しくも雄大な大自然やたくましい生き物たちの姿、迫力と驚きの写真絵本

こおりのせかい なんきょくへいこう

監修:国立極地研究所
出版社: ひさかたチャイルド

出版社からの内容紹介
絵本で探検
南極には知らない世界が広がっている

地球の自然と、未知に対する興味が広がる写真絵本です。

南極観測船「しらせ」が日本を出発。
厳冬の大地で研究にいどみます。
その活動の様子や、他では見られない情景、夢のような自然現象、そこに生きる生物たちなど、驚きにあふれた南極をビジュアルに紹介していきます。

編集担当者より
世界一寒い場所「南極」。人の住めない極寒の地です。しかしだからこそ、美しく雄大な自然と、地球の歴史の痕跡が手付かずのまま残されています。「いつか南極に行って、地球の秘密を研究したい!」そんな子どもたちの夢を育む一冊です。

フグやエビ、トビウオ、オオメマトウダイ、海の生きものたちのぬり絵16枚を、約8分間のアニメーションにして楽しめる!『うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの』

うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの

作・絵:クレール・ファイ
訳:板橋 まりえ
出版社: 小学館集英社プロダクション

出版社からの内容紹介
アニメーションの声優には、俳優として活躍する杏さんを起用! 紙とデジタルで楽しむフランス生まれの新しいぬりえシリーズです。

「ぬりえーしょん」は、紙の伝統とデジタルテクノロジーを融合させたフランス生まれの画期的なぬりえシリーズ。モバイルアプリ「BlinkBook」を使って、ぬりえをアニメーション化できる仕組みで、子どもの想像力、表現力、デジタル技術への好奇心をはぐくむ学習ツールとして、世界中で高い評価を受けています。

本書のテーマは「海のいきもの」。ひれを広げて水の中から飛び出すトビウオ、紙みたいにペラペラな体のオオメマトウダイの仲間、光る液を出して敵を驚かせる深海のエビ……海のいきものたちの不思議を、ぬりえとアニメで楽しもう!

※ぬりえ16枚を収録。各30秒、計8分間のアニメーションが楽しめます。

※本書『うごく! しゃべる! ぬりえーしょん 海のいきもの』で遊ぶには、専用のモバイルアプリケーション「BlinkBook」が必要です。「BlinkBook」は、App StoreおよびGoogle Playにて無料でダウンロードできます。お手持ちのタブレットまたはスマートフォンがアプリと互換性があることをお確かめください。

 

絵画、彫刻、建築など約250点の国宝のみどころ、楽しみかたをわかりやすく紐解く!大人も知らなかった鑑賞のポイントが満載『小学館の図鑑NEOアート はじめての国宝』

小学館の図鑑NEOアート はじめての国宝

監修:青柳 正規
出版社: 小学館

出版社からの内容紹介
「小学館の図鑑NEOアート」待望の第2弾

累計発行部数27万部突破の『小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画』に続く、「小学館の図鑑NEOアート」シリーズ第2弾は、「国宝」をテーマに日本美術を取り上げます。絵画・彫刻・工芸品・建築を中心に、約250点の国宝を、子どもの興味を惹くテーマに分類して掲載。日本列島の長い歴史のなか、人々に守られ受け継がれてきた国宝に触れることで、子どもたちにわが国ならではの美術作品の鑑賞の楽しさを知ってもらうとともに、日本文化への理解を深めることができる1冊です。

本記事は「絵本ナビ」から転載しております

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