フライパンもボウルも使わない「チーズインハンバーグ」⁉︎アイラップを使った、災害時にも役立つ簡単レシピ集【作ってみた】

PR 公開日：2025/6/6

『アイラップで簡単レシピ　お役立ち防災編いつもの食事が災害時の備えにもなる！』（島本美由紀/Gakken）

　6月から7月には梅雨による大雨、それを過ぎたら台風と、これから何かと災害の確率が高まる時期を迎える。地震など一年を通して起こりうるものも含めて、いつ何が起こるか分からないと考えて日頃から防災について考えておくことはとても大切だ。

『アイラップで簡単レシピお役立ち防災編』（島本美由紀/Gakken）は、何かあったときの食事に大いに役立つ、アイラップを活用した防災レシピの本。本書のレシピは、災害時だけでなく、普段の食事作りにも役立つものばかり。洗い物や調理の手間が減らせる工夫は365日大歓迎だ。また、常日頃から作っておけば、いざというときの調理もスムーズになりそう。

アイラップといえば、数年前にSNSで人気に火がつき、あっという間に全国へと広まった、冷蔵・冷凍保存はもちろん、湯せん調理にも使える耐熱のポリ袋だ。マイナス30度から120度と非常に幅広い温度に対応しており、ネット上でも日々さまざまなレシピが公開されている。筆者も普段からアイラップを愛用しているが、自分で使っているだけだとワンパターンになりがちなので、本書を見ながら早速作ってみることにした。

■停電時には早めに使いきりたい、ひき肉のストックで！「チーズインハンバーグ」（P.42～P.43）

　まずは、フライパンやボウル不要の「チーズインハンバーグ」。アイラップに肉だねの材料を入れて、よくもんでから丸く広げ、折りたたんだスライスチーズを包み込んだら、袋の上から成形するだけ。あとは袋の空気を抜いてねじり、下のほうを結んで、耐熱皿を敷いてお湯を沸かした鍋で20分湯せんすれば完成だ。仕上げに、ケチャップと中濃ソース、醤油を混ぜて作ったソースをかける。

　材料をアイラップに入れて湯せんするだけで見事なハンバーグが完成した。味や食感はまったく問題なく、形が崩れる心配もない。むしろフライパン調理より確実に仕上げられることに驚いた。油を使わずに作るので、その分ヘルシーなのも嬉しいポイント。とろりと溶けたチーズもおいしい！

■災害時でも家にある缶詰で作れる！「サバ缶コールスロー」（P.68～P.69）

　続いて、加熱不要な「サバ缶コールスロー」。作り方はとっても簡単。アイラップにマヨネーズ、酢、蜂蜜、黒こしょう、千切りにしたにんじんとキャベツを入れて、袋の上からもみ、汁気を切ったサバ缶を加え、空気を抜いて口を閉じ、10分ほど味をなじませれば完成。

　アイラップ調理なら、すべての材料を袋に入れて空気を抜くだけで、調味料を無駄にすることなく手早く味をなじませられる。程よい酸味と甘さが絶妙で、サバ缶のおかげで食べ応えも栄養もばっちり！　缶詰類は、いざというときのために買い置きしておいて損のない食料の代表格。市販の千切り野菜を使えば、洗い物を一切出さずに作れてよりお手軽に。

■湯せん調理で炒めずに作れるから省エネ！「ベーコンと卵のチャーハン」（P.84～P.85）

　最後は、アイラップ1つで生のお米から作れる「ベーコンと卵のチャーハン」。アイラップにお米と水を入れて20分ほど浸水させ、切ったベーコンとフリーズドライの卵スープの素を加えて空気を抜き、上のほうを結んで20分ほど湯せんする。あとは10分ほど蒸らせば完成だ。

　湯せんでごはんを炊いたことがなかったので完成までは不安しかなかったが、いざ作ってみると「こんなにふっくらしっかり炊けるもんなの!?」と驚いた。しかも浸水させる時間を除けば炊飯器より早い！　味も、卵スープの素が全体に行き渡って、お店で出てくるような本格的な味わいに。災害時だけでなく、むしろ普段使いしたい！