ナスカの地上絵にネコがいた? 「コドモエのえほん」シリーズ最新作『こだいのなぞとふしぎのずかん』は大人と子どもの好奇心を刺激する一冊
PR 公開日:2025/7/7

2025年7月7日(月)、大ヒットシリーズ「コドモエのずかん」から最新刊『こだいのなぞとふしぎのずかん』(白泉社)がリリースされた。東京国立博物館の監修のもと、絵本作家・五十嵐美和子氏による緻密で温かなタッチのイラストで古代遺跡と文明の魅力に迫っていく。
同作を手掛ける五十嵐氏は絵本作家兼イラストレーター。写実的でありつつも温かみのある作風が特徴で、これまでに「コドモエのずかん」シリーズでは『はたらくくるまのずかん』『でんしゃのずかん』『きょうりゅうのずかん』といった作品を手掛けてきた。
一方、監修を務める東京国立博物館は、創立150年以上の歴史を誇る日本最大規模のミュージアム。通常は日本およびアジアの文化財が展示の中心となっているが、2023年には特別展として「古代メキシコ展」を開催し、マヤ、アステカ、テオティワカンといった代表的な文明の至宝を紹介するなど、世界中の文化財にも精通している。
そんな五十嵐氏と、東京国立博物館がタッグを組んで制作されたのが『こだいのなぞとふしぎのずかん』。ピラミッドやモアイ像、ナスカの地上絵や埴輪、古墳などなど……。世界各地に残された壮大で不思議な遺跡の数々が、子どもでもわかりやすい簡潔な解説とともに描かれていく。

本書に限らず、「コドモエのずかん」はイラストで構成されているのが大きな特徴。東京国立博物館の監修ということもあって本格的な内容で、さらにイラストだからこそ表現できる細かいニュアンスや物体のスケール感、そして五十嵐氏の温かみに溢れた画風は子どもたちに親しみやすさを与えてくれる。

例えば「ナスカのちじょうえ」のページでは、コンドルやネコのなかまの絵を紹介。加えて「サルのつぼ」や「ハチドリのつぼ」といった土器、「おうごんのマスク」や「おうごんのあたまかざり」といった装身具が解説されている。
他にも「きょじんのいしとなぞのもじ」のページでは、イースター島の謎多きモアイ像の解説をはじめ、作り方などにも言及。もちろん海外だけでなく、「じょうもんのふしぎなかたち」「じょおうとやよいのせかい」など、日本の古代文明も丁寧に紹介されている。
ちなみに五十嵐氏の「コドモエのずかん」シリーズは、そのおしごとに就くにはどうすればいいのかを解説したフローチャートが大人気。本作では「こだいいせきのはかせになりたい」「はくぶつかんのおしごとをするひとになりたい」「こだいいせきをしらべるかいしゃのひとになりたい」の3つからスタート。読者の夢の実現のサポートをしてくれそうだ。
子どもの読み聞かせにはもちろん、大人も一緒に読めば古代文明が持つ壮大なロマンに魅了されること間違いなしの一冊。親子でページをめくりながら古代の叡智、そして今もなお解き明かされていない古代の謎に思いを馳せてみては?