自由すぎるにもほどがある!? “ほぼ全裸”な自堕落ヒロインが宇宙を往く、前代未聞のスペースコメディ『モモ艦長の秘密基地』最新2巻

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PR 更新日:2025/11/28

モモ艦長の秘密基地 2巻
モモ艦長の秘密基地 2巻鶴田謙二/白泉社)

『Spirit of Wonder』などで知られる漫画家の鶴田謙二氏。同氏が手掛けるスペースコメディ『モモ艦長の秘密基地』(白泉社)のコミックス最新2巻が、2025年11月28日(金)に刊行された。

 著者の鶴田氏は、OVA化された『Spirit of Wonder』をはじめ、『Forget-me-not』や『まんが アベノ橋魔法☆商店街』などを代表作に持つほか、梶尾真治氏のSF小説シリーズ『エマノン』のコミカライズも担当。また漫画家だけでなく、イラストレーターとしても活躍し、宮部みゆき氏の人気小説『ブレイブ・ストーリー』のイラストを務めるなど、幅広い実績を重ねてきた。

 そんな鶴田作品の大きな魅力といえば、自由と開放感に満ちた画風にある。特に“鶴田ヒロイン”は裸になる場面が多く、『Spirit of Wonder』では抜群のプロポーションを持つチャイナの艶めかしいシーンが満載。私立探偵・伊万里マリエルの日常を描いた『Forget-me-not』では、彼女の自由奔放なキャラクター像を“脱衣”という形で表現していた。

“生まれたままの姿”へのこだわりによって、唯一無二の世界観を築き上げてきた鶴田。今回発売される『モモ艦長の秘密基地』も例外ではなく、肌色たっぷりな前代未聞のスペースコメディとして仕上がっている。

 物語の舞台となるのは、無限に広がる大宇宙。主人公のモモは“宇宙の運び屋”として、自身が艦長を務める宇宙貨物船「ブルーシャトー号」に乗り、片道500日を要する航路を旅している。船員はモモと、お供の猫だけ。モモはこの宇宙船で自由気ままに暮らしながら、目的地を目指していく――。

 彼女にとって「ブルーシャトー号」は、いわば自分だけの城。電子エネルギーを食料に変換して複製する機械「電子レプリケートレンジ」を駆使し、仕事に関係ないものを量産し続けては快適空間を作り上げ、すっぽんぽんで自堕落な旅を続けている。

 こうした彼女のフリーダムな宇宙生活と、その途上で巻き起こるトラブルが物語の軸となる『モモ艦長の秘密基地』。コミックス最新2巻でも、変わらず電力を無駄遣いしながらアイテムを量産したり、思わぬ事態に遭遇したりと、ある意味“平常運転”な生活を送っている。

 約3年と8カ月ぶりの新刊ということで、待ちわびていたファンも多いはず。久々に、SF史上最も怠惰なヒロインの“自由奔放な生活”を覗いてみてはいかがだろうか。

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