【こどもがどハマり!】しかけ絵本『どーーーぞ!』を親子で読んだら、一人遊びがぐんと成長【書評】
更新日:2026/1/7


美味しそうなアイスクリーム……と思ったら、このアイスクリーム、どんどんのびーる!? kodomoe編集部が2023年に開催した「しかけえほんアイデアコンテスト」のグランプリを原案とした蛇腹しかけ絵本『どーーーぞ!』(白泉社)。
作・絵はコドモエのずかんシリーズでおなじみの大森裕子さんが手がけています。
見た目は普通の絵本だけれど、おだんごやおでん、ハンバーガーを上に引っ張ると、目の前に現れたのは……? 驚きがいっぱいの『どーーーぞ!』を娘と一緒に読んでみました。
見た目がとっても美味しそうな表紙に興味津々!

最近食にぐっと興味を持ちはじめた娘。美味しそうなハンバーガーの表紙を見つめると、さっそく自分が食べたことのある“トマト”を指さし、「これぇ!」と反応します。幼児期にぴったりの色鮮やかな表紙に興味津々の様子です。

さっそく開いたページには、美味しそうなアイスクリームの絵が! 親が「アイスクリーム、どーーーぞ!」と声をかけると、娘も「どーーーぞ!」とマネしながら、アイスクリームに手を伸ばします。

だけど、あれれ? いつもの絵本と様子が違う。どうやらここがめくれるみたい……。驚いた表情を浮かべる娘。さらにめくっていくと……。

アイスクリームがどんどんのびーる!? 中からは美味しそうなドーナツやマフィンが顔を出します。娘から「うわぁ」と感動の声が漏れました。初めて見るこの“蛇腹”絵本のしかけに興味を持っている様子です。

めくってもめくっても、どんどん出てくる絵。親が「これ、もしかしてすごく長いんじゃない?」と声をかけると、「うん」と頷いて、すっくと椅子の上に立ち上がりはじめました。あわてて机をよけます。

「さすがに◯◯ちゃんの身長よりは短いんじゃない?」と声をかけながらも、なんだか子どもと一緒に親までワクワクしてきます。
「じゃあ、せーの、で伸ばしてみよっか」
「せーのっ!」

「わぁぁ!」と娘と一緒に大きな声をあげました。なんと娘の身長を大幅に上回る長さ! アイスクリームの中から、美味しそうなスイーツが全て顔を出します。モンブランにケーキ、お顔つきのお菓子のおうちまで!
大人は可愛い絵に見とれていますが、娘は、どうやらこの蛇腹のしかけに夢中みたい。めくるとどんどん絵が出てくるのが面白いようで、他のページも同じように引っ張ることを楽しみます。

とにかくこのしかけに全集中! 何度もページをめくっては「のびーる」絵本を楽しみますが、しばらくして遊び方に変化が見られました。
しかけを楽しんだ後は美味しそうな絵を見つめて

ひとしきり蛇腹のしかけを楽しんだ後、「ママ、これ」と絵を指さす娘。指さしたのは“マカロン”でした。実は“マカロン”、娘がおままごとでよく遊んでいたアイテム。知っている食べ物を見つけることができてうれしそうな表情を浮かべます。「おいしそうだね」と声をかけると、手を伸ばし「あむ、おいち」とおままごとのような遊び方をはじめました。
他のページもめくり、じーーーと絵を見つめると、自分の知っている食べ物を指さし、手を伸ばす。そして「あむっ」と口に手を運ぶ。さっきとは違い、“絵遊び”を楽しんでいます。

ふたたび机を出すと、自ら椅子に座り、集中して絵本を読みはじめました。自分の知っている食べ物があるたび「あ!」と嬉しそうに反応します。
気付けば、一人で集中して本を読むように! 普通の絵本だと、すぐに飽きてポイっと投げてしまう娘ですが、『どーーーぞ!』は、蛇腹のしかけと、食べ物の絵が2段階の遊び方を提供してくれたようです。
集中力がアップする!成長を感じられる一冊
しかけ絵本をめくる、引っ張る、といった動作は指先の細かい動きを必要とします。夢中になってページを開いたり閉じたりする中で「ひっぱると絵が出てくる」ということを学び、その仕組みを理解したうえで絵を楽しむ……そんな娘の成長をこの1冊で感じることができました。
幼児期のおなじみワード「どーぞ」の声掛けとともにはじまるしかけ絵本『どーーーぞ!』。一冊あれば、わが子との成長を感じながら、素敵な親子時間になること間違いなしです。
文・写真=ダ・ヴィンチWeb編集部
