ウエストランド・井口浩之「悪口を言ってワクワクしたい」単著『悪口を悪く言うな!』発売インタビュー
公開日:2026/1/10
悪口を言ってワクワクしたい
――いろいろおかしいと思うことに意見するのに勇気はいらないですか?
ワクワクの方が大きいですね。僕らは単独ライブはやらないんですけど、ファンは何言っても受け入れてくれるんで、そこで悪口言ってもあんまりワクワクしないですから。それより吉本の劇場行って、吉本の悪口言う方がワクワクするし、その究極がやっぱりM-1の決勝。M-1とかYouTubeとか、「そこで言っちゃうんだ!?」というのが楽しかったりする。勇気というよりは、いたずら心ですかね。
――グチみたいなマイナス言葉をうまく着地させるコツってあります?
僕の場合、体がちっちゃいから許されるのもありますね。「こんな奴が言ったとて押さえつけりゃいいだけ」とかどっかでみんな思ってて、僕が何を言っても別に何とも思わないんじゃないですかね。
――突っ込める or 突っ込めないの線引きは?
怒られそうだなっていう相手には言わないです。怒られることが本当に嫌いで、たぶん前世、怒られ死んだんじゃないかっていうくらい異常に嫌い。人が怒られているの見るのも嫌いだし、怒られそうなことをしている人を見ると「なんでこいつ怒られるようなことするのか?」って見てられない。
――でも芸の中では井口さん自身が怒ってますよね。
確かに怒ってますし、「あいつは怒ってばっかりいる」ってよく言われます。以前は「怒ってばっかりで大嫌い」だったのが、「他の番組で礼儀正しくて好きになった」とか言われるようにもなって。みんな勝手ですよね。むしろ大嫌いから好きになるとか「そんなに真逆になるなら、まず初めに『キライ』って思う自分を疑えよ!」って。ただ少しずつステージというか活躍の場も広がってきていて、このあと本のサイン会があるんですけど、人が来てくれると思うと嬉しいです。

――いいことしか言わない世の中に、ちょっともう辟易としているところはあるのかもしれません。
前の本のサイン会には働いてる女性の方や年配の方が多く来てくれて、共感の声を聞くことも結構あります。でも「若い人来たな」と思っても「母が大ファンで」とか、ほんと「若い人禁止してんのか」ってくらい若い人いない。ただ「あいつ、ちっちゃいけど頑張ってるな」みたいに働いてる人が応援してくれるのはうれしいですよね。
――最後に本書をどんなふうに受け取ってもらいたいですか?
中には1個ぐらいは刺さることがあるかもしれないし、何か発見があるかもしれない。「タメになる読書」をしようと思わずにラクに読んでほしいですね。M-1の舞台裏とかそういうのは期待せず、「意味ないなーっ」て思うこともひとつの意味だと思うんで、楽しんでもらえたらと思ってます。
文=荒井理恵
