日常にあるちいさな幸せを素敵な視点で捉えた『ちいさいひなた』作者の山田美津子さんはSNSでも人気<ブランニュープラチナブック>

文芸・カルチャー

公開日:2023/3/4

『ちいさいひなた』がもたらす幸せ 発見のよろこびと自然の恩恵のありがたみを感じられる

ちいさいひなた

作・絵:山田 美津子

みどころ

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「ちいさいひなた さんかくのひなた」ひなたとは日光が当たっている場所。光の差し込み具合で、ちいさなひなたができることってありますよね。そんな「ちいさいひなた」を追いかけて、ねこや女の子がまどろんでいます。

ひなただと思って当たっていたら、しばらくすると、その場所が移動している。「ちいさいひなた」をつかまえようと手を重ねると、「あれ? つかまらない」。こんな経験は誰もがあるのではないでしょうか?そんな日常のふとした瞬間を切り取って、優しくユーモラスに語ります。

作者の山田美津子さんは、イラストレーターとして活躍する傍ら、『かぜかぜかぜ』(こぐま社)や『ぼくんちのおふろ』(理論社)などの絵本や、育児エッセイまんが『お母さん、だいじょうぶ?』(大和書房)などの作品を手がける作家さん。山田さんの目線で切り取られた日常を綴ったイラストはSNSでも人気。クスッと笑ってえて、うんわかるわかる!と共感できるエピソードが満載です。

ちいさい子どもから大人まで、読むと心をほぐしてくれる作品です。親子でひなたに寝転ぶラストシーンは幸せいっぱい。みなさんもいろんな場所で「ちいさいひなた」を探して、ひなたぼっこしてくださいね。

レビューのご紹介

癒やされました

ひなたを見つけた女の子と猫のあたたかな空間が、絵や文から伝わってきてとても癒やされました。途中で出てくる「おざぶ」という言葉も、響きがとくに可愛くてお気に入りです。 光や影を見つけて観察する姿は、幼い頃の自分と重なるようで、懐かしく不思議な感覚にもなりました。

日常にある幸せを再確認ながら過ごしていきたいと思わせてもらえた本です。自分の子どもがもう少し大きくなったらまた一緒に読みたいと思います。

(腹ぺこな青虫さん)

かがくの芽

幼児向けで単純な話だし、決して難しくはないのですが、かがくの芽が詰まった作品だと思います。 ひなたを探す遊びをしたり、なんでだろう、ふしぎだなという気持ちを育てたり、そしてそれを試してみる、までできる絵本だと思います。

(じゃすさん)

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