0・1・2歳向け絵本(2023年3月 新刊&おすすめ絵本)
公開日:2023/3/17

お子さんが生まれると、はじめての授乳やはじめての沐浴、はじめての寝かしつけなど、すべてがはじめてのことばかり。そして「我が子のために絵本を選ぶこと」もはじめてのことですよね。本屋さんの絵本コーナーに足を踏み入れるのもおそらく子どもの時以来。本棚に並ぶ絵本の多さに、しり込みされた方もいるのではないでしょうか。どこから見ればいいのか、どんな絵本を選べばいいのか、自分以外の買い物にこんなに頭を抱えることも、きっとはじめての経験ですよね。
そんな悩めるパパママに我々先輩からお伝えできること。あかちゃん絵本に関しては、やはり長年愛されるロングセラー絵本が、小さいお子さんの反応がとてもよいということです。まずは一冊、定番絵本を選んでください。そしてもう一冊は、ぜひパパママが「面白そうだな」「読んでみたいな」と思った絵本を選んでください。パパママが楽しく絵本を読んでいる声や表情はそのままお子さんにも伝わります。「この絵本を読んでいるとき、パパとママは嬉しそうだな」という感覚は、その絵本だけでなく読んでいる時間そのものが特別な記憶としてお子さんに残ることでしょう。
今回ご紹介する絵本は、お子さんが生まれた2020年~2023年に発売された作品ばかりです。お子さんと同い年の絵本というのはどこか特別な感じがして、手に取るきっかけになりませんか? お子さんが大きくなったときに「この絵本はあなたと同じ年に生まれた絵本なのよ」と一緒にページをめくることもあるかも。これから紡がれるご家族の歴史の中に、絵本を読んだ記憶をぜひ残してみてくださいね。
愛され続けて22年。どんなとこでも「どんどこ どんどこ」歩いていくスーパー赤ちゃん「ももんちゃん」の最新作は、新しいお友だちが登場!『ももんちゃんと ももんがくん』
ももんちゃんと ももんがくん
作・絵:とよた かずひこ
出版社からの内容紹介
よる、ももんちゃんが、とっとことっとこ走っていって、木にのぼります。
そこでまっていたのは、ももんがくん!
ひゅるひゅるひゅ~んと一緒にとんでいくと、おばけさんもふたりをまっていました。
ひゅる ひゅる ひゅ~ん
どろ どろ どろ~ん
ももんちゃん、ももんがくん、おばけさんだけのよるさんぽです。
ゆったりと流れる、とくべつな時間。
そして、あそびおわったら、ふかふかのおふとんに……。
新しいともだちのももんがくんが、とってもかわいい!
おやすみ前の一冊としてもぴったりの絵本です。
自分の名前とチャームポイントをパンダさんに教えてあげられるかな? 『おなまえおしえて』は動物の名前当てクイズとしても楽しめる絵本
おなまえ おしえて
作:新井 洋行
みどころ
「ぼくのなまえはパンダ。すきなたべものはささだよ」と元気に自己紹介したパンダさん。ページをめくると「おなまえ おしえて くーださい」とマイクを向けて、次々に尋ねていきます。「いぬです。わんわんってなきます」「きりんです。くびがながいです」と上手に答えてくれるお友だち。みんな笑顔でとてもうれしそうです。
あかちゃん絵本の名手、新井洋行さんが描くシンプルでキュートな作品。パンダさんたちの驚いたり喜んだりする表情もバラエティ豊かで飽きません。さらにはどうぶつの名前あてクイズのように楽しむことができます。読めば自然と笑顔になってしまう1冊です。
笑顔で名前を答えて、さらに一言短めにチャームポイントを加える。これって、大人も子どもも真似したい、自己紹介のお手本と言えるのではないでしょうか。出会いの季節は自己紹介する場面も多いことでしょう。緊張したり恥ずかしかったりして、どんなふうに答えていいか分からなくなることがあるかもしれません。でも、この絵本を参考にしたら、上手にすんなりと自己紹介できそうですね。ラストシーンでは自分にマイクを向けられるので、ぜひ元気に答えてみてください。そして自ら「おなまえおしえて」とお友だちに話しかけることができたら、それはきっと最高の出会いになりますよ。
さなぎになる前にいろいろな動物たちにあいさつをするアオムシさん。あいさつの基本は『めとめをあわせてこんにちは』
めとめをあわせてこんにちは
作:奥野 凉子
出版社からの内容紹介
めとめをあわせて ごあいさつする たいせつさを おはなしに しました。
ねこと一緒に探してみよう! ねこの気持ちになって触ってみよう! 見つけた後も楽しさ広がる探し絵絵本『さかなかにゃ?』
さかなかにゃ?
作・絵:さとう めぐみ
出版社からの内容紹介
どこかにゃ? どこかにゃ? いっしょに指さし語りかけ!
親子で楽しむはじめての絵探し絵本!
お留守番中のねこちゃんが……「ん?」なにかに気づいたよ。
「あれ、さかなかにゃ?」――さかなはどこかにゃ? おもちゃのさかな、みつけたにゃ。うごくほうがいいにゃ。
「あれ、ボールかにゃ?」――ボールはどこかにゃ? ころんころん。
「あれ、ちょうちょうかにゃ?」――ちょうちょうはどこかにゃ? おっと! えい! あれ、にげちゃった……。
つぎに、気まぐれねこちゃんが見つけたのは?
トイレトレーニングと一緒に伝えたいトイレに入るマナーの絵本『とんとん「はいってます」』
とんとん「はいってます」
作:きたやま ようこ
みどころ
家のトイレに入っているとき、ドタドタと走ってくる音が聞こえたかと思うと、いきなりドアを開けられそうになることがあります。犯人は、遊びに夢中でトイレをギリギリまでがまんしていた息子です。そんなときは、ついこちらからとんとんとドアを叩いて「入ってますよ」と言ってしまいます。すると「早く早く!」と返ってくるのですが、ふと「この子はとんとんはトイレの中からするものだと思っているかも?」と心配になりました。
これは、我が家だけの話かもしれませんが、『とんとん「はいってます」』ではトイレのドアをノックするという大切なマナーを教えてくれます。
おしっこがしたくなったうさぴょんはトイレに行きます。ドアをとんとんしますが、中からは「はいってます」の返事。返事のないトイレを探して、もじもじしながらもがんばるうさぴょんですが、だんだんと顔がくもっていきます。そんな様子を見ていると、こっちもハラハラドキドキ。「うさぴょん、がんばれ!」とつい応援したくなります。果たして、うさぴょんはトイレに間に合ったのでしょうか……?
ちなみに、どのトイレに誰が入っていたかは見返しを見るとわかります。最後のお楽しみにとっておいてくださいね!
小食、好き嫌い、立ち歩き……食事中の悩みを抱えるパパママへ。保育士さんの裏技を教えちゃいます『ぱっくん でーきた!』
ぱっくん でーきた!
作:にへい たもつ絵:種村 有希子
出版社からの内容紹介
はなちゃんはごはんが「いやいやいや!」
お肉も野菜も食べたくありません。
すると、どこからから声が聞こえてきて…。
カトラリーが乗り物に変身! かわいい運転手さんとともに、こども達のお口に到着するおはなしです。
保育園で園長を務める作者が、保育現場で実践している工夫をもとにおはなしを作りました。小食・好き嫌い・立ち歩きなど、様々なタイプのこどもたちにおすすめの一冊です。
アメリカ民謡「10人にインディアン」のメロディーで歌うとさらに盛り上がる! 園で人気の手あそび歌が絵本になって登場『いちといちで』
いちと いちで
作:もぎ あきこ絵:森 あさ子
出版社からの内容紹介
・『さかながはねて』『りんごごろごろ』に続く、
待望の森あさ子の手あそび歌絵本シリーズ最新作。
・全国の園で親しまれている、
大人気のかぞえ歌「いちといちで」が初の絵本に!
・アメリカ民謡「10人にインディアン」のメロディーにのせて、
かぞえ歌を楽しみながら、手あそびしよう!
・1・2・3歳の読み聞かせにぴったりの絵本。
・手遊びのやり方がわかる【公式動画】QRコード・楽譜を掲載。
全国の幼稚園や保育園で親しまれている、大人気のかぞえ歌「いちといちで」
(「いっぽんといっぽんで」)が初の絵本になりました。
♪いちと いちで あおむしさん ぺこり
ページをめくるたびに 子どもたちの大好きな動物たちがいっぱい登場。
いち、に、さん……と 数に親しみながら、歌って、手あそびしよう!
「もにょ もにょ だれかな?」とシルエットから形を想像したり、
擬音のリズムを楽しんだり、親子のコミュニケーションが弾みます。
巻末に、楽譜とあそび方をくわしく紹介。1・2・3歳から。