世界を旅する絵本(2023年5月 新刊&おすすめ絵本)
公開日:2023/5/21

世界中を旅してみたいなぁ……。
そんな夢がふっとよぎることがあるのですが、すぐさまハッと現実に突き戻されます。時間、お金、体力、子どもも小さいしなぁ。長期連休中の空港のにぎわいをニュースで目にしては羨望のまなざし、でもやっぱり私にはむずかしい……。新型コロナウイルスによる活動自粛が解けて今まで通り好きな場所へ旅に出られるようにはなったけれど、海外となるとなかなかハードルは高いですよね。
SNS時代の今は、たくさんの人々の膨大なレポート投稿や動画などでだいぶ“世界を旅したい欲”を満たせるようになりました。いつでもどこでも気が向いた時にふらっと好きな国へ。ありがたいことです。
準備も荷物も長い時間も不要、思い立った時に世界の国々をのぞいてみたい時には絵本もおすすめ!かつて旅したことのある国、行ってみたい国の絵本をひとたび開くと……異国の雰囲気を満喫しながら、その国に暮らす登場人物に自分を重ねて感情移入できる。絵本ならではの旅の味わいじゃないかなと思います。
想像力というスパイスをひと匙だけ手にとって、絵本で世界の旅へ――いってらっしゃい!
帽子を返してほしいだけなのに次から次への交換条件、巡り巡る長旅に!『プッチェットのぼうし イタリアのむかしばなし』
プッチェットのぼうし イタリアのむかしばなし
作:中脇 初枝絵:アヤ井 アキコ
出版社からの内容紹介
なくしたぼうしを取り戻そうと、プッチェットは、パン屋、牝牛、ぶた、鍛冶屋、かしの木、風の所に行きますが、どこでも交換条件をつけられて……。積みあげ歌スタイルのゆかいな絵本。
「エジソンのライバル」と呼ばれた天才発明家の人生『ニコラ・テスラものがたり ”電気の魔術師”とよばれた男』
ニコラ・テスラものがたり ”電気の魔術師”とよばれた男
作:アザデ―・ウェスターガード絵:フリア・サルダ訳:大山 泉
出版社からの内容紹介
ニコラ・テスラは、現在のクロアチアに生まれ、電気工学を学び、小さい頃からさまざまなものを発明してきた天才科学者です。アメリカにわたり、トーマス・エジソンの会社に入り、のちには「エジソンのライバル」とも呼ばれるようになります。無線、ラジオ、交流モーター、エックス線、リモコンなど、私たちの生活に欠かせないものを発明しました。テスラがいなかったら、今の私たちの生活はなかったかもしれない……そんな偉大な発明家の生涯が絵本になりました!
ロングセラー絵本『いいこってどんなこ?』 泣かない子? 強い子? 怖がらない子? バニーの問いにお母さんの答えは……
いいこってどんなこ?
文:ジーン・モデシット絵:ロビン・スポワート訳:もき かずこ
みどころ
うさぎのバニーぼうやがたずねます。
「ねえ、おかあさん、いいこって どんなこ?」
バニーの中から、たくさんの質問があふれてきます。絶対泣かない子がいい子なの? いい子って、強い子や怖がらない子のこと? 怒っているぼくなんて嫌い?それから……
おかあさんは、どの質問にも、一つ一つ丁寧にこたえます。泣いたっていいし、こわいものがない人なんていないし、怒っていても笑っていても、どんなバニーでも大好きだと。バニーはバニーらしくしているのが一番なのだとこたえるのです。
ぼうやとおかあさんの毎日は、もちろん色々なことがあるでしょう。いたずらをしたり、泣きわめいてたり、間違ったことをすることだって。おかあさんだって、怒ってしまったり、傷つけてしまうことだってあるのかもしれません。思うようにいかないものです。
だけど、いつだってまるごと受け止めてくれる人がいる。いつだって受け止めてあげたい気持ちがある。絵本を繰り返しよむことで、お互いのその気持ちが少しずつでも伝わるとしたら。それは、とっても大切で意味のある時間になるのだと思います。
「わたしたち みんなに」
この絵本の作者は、最初にそう言ってくれています。
「岩波子どもの本」創刊70年を機に復刊! 牛を盗んだ悪漢をやっつけろ! 少年ハンクと馬キャリコの大活劇『名馬キャリコ』
名馬キャリコ
作・絵:バージニア・リー・バートン訳:せた ていじ
出版社からの内容紹介
名馬のキャリコは,仲よしのカウボーイの少年ハンクといっしょに,牛をぬすんだ5人組の悪漢どもを相手に大活躍.追いつ追われつの大活劇がスピーディーに展開する,コマ・マンガふうの楽しい絵本.
家を飛び出したハリー、どこへ?! アメリカの人気絵本を英語で『英日CD付 英語絵本 どろんこハリー HARRY the Dirty Dog』
英日CD付 英語絵本 どろんこハリー HARRY the Dirty Dog
作:ジーン・ジオン絵:マーガレット・グレアム訳:わたなべ しげお
出版社からの内容紹介
犬のハリーはおふろが大のにがて。ある日、ハリーは庭にブラシを隠して飛び出した。いく先々でのハリーの冒険物語。アメリカの絵本作家、ジオン&グラハム夫妻によるシリーズ作品。軽快なタッチの絵とことばが、こどものかっさいをあび30年余りがたちます。