七夕の絵本(2023年6月 新刊&おすすめ絵本)
公開日:2023/6/21

笹の葉にさらさらと揺れる色とりどりの短冊。毎年見かけるとその風流な風景に見入ってしまう方も多いのではないでしょうか。一人ひとりの願いがしたためられていて、なんともロマンチックですよね。
……とそんなロマンとともに、見ず知らずの方の短冊をのぞかせていただくのも七夕のちょっとしたお楽しみ。思わずおおっと拍手を送りたくなる壮大な願い事があれば、それなら叶いそう?という割とコンパクトな願い事、思わずクスッとしてしまう子どもの願い事……千差万別、時間を忘れて眺めてしまいます。そんな自分も願うだけならと気持ちが大きくなって、叶うには何億光年かかるのかという願いを綴ってしまうこともあるのですが、とにかく「願い事」って素敵で幸せな気持ちをもらえます。
今回ご紹介する七夕の絵本、登場人物たちはどんな願い事をしているでしょうか。行事の由来や、七夕にちなんで繰り広げられるおはなしなど、短冊のように楽しい多種多様な作品が揃いました。
一年一度の七夕を、願い事を、絵本とともにお楽しみください。
願いよ、届けーーその由来には織り姫と彦星の悲しい恋が。内田麟太郎さんと山本孝さんが織りなす、七夕のおはなし『ねがいぼしかなえぼし』
ねがいぼしかなえぼし
作:内田 麟太郎絵:山本 孝
出版社からの内容紹介
友だちが引っ越してしまったから、七夕に会えるようにお願いしよう。一方天上では織り姫と彦星が恋に落ちて、仕事をしなくなり、帝の怒りに触れ、会えなくなります。
みんなの願いを叶える大きな笹をさがしに行こう!降りかかるピンチにかえるたちは……?!人気シリーズ10作目『10ぴきのかえるのたなばたまつり』
10ぴきのかえるのたなばたまつり
作:間所 ひさこ絵:仲川 道子
出版社からの内容紹介
今年もまた七夕の季節がやってきました。ところが、10ぴきのかえるたちの住む「ひょうたんぬま」には、かざりつけができるような大きな笹がありません。
そこで、10ぴきのかえるたちは、笹をさがしに、少し離れた「さささらやぶ」まで出かけることにしました。
とちゅうで、おおざりがにに追いかけられて、食べられそうになったりする危険な目にもあいます。でも、そんなときでも、10ぴきのかえるたちは、いつものように知恵を出して、力をあわせて、危機を脱し、無事に笹を持ち帰ります。10ぴきたちの勇気ある冒険のおかげで、「ひょうたんぬま」に見事な七夕かざりができました。
好評「10ぴきのかえるシリーズ」の10作品目です。今回も、10ぴきたちが、力をあわせて問題を解決していきます。子どもたちにみんなで力をあわせることの大切さと、季節の行事を楽しむ心を伝える一冊です。
明日は七夕、なのにおねしょをしちゃって元気がないちゅうこ。お願い事も書けずにいると……『もうおねしょしません』
もうおねしょしません
作:寺村 輝夫絵:いもと ようこ
みどころ
ねずみのちゅうこは保育園で七夕の飾りを作る前の夜、おねしょをしてしまって元気がありません。ひとりだけお願い事が書けないでいます。するとその夜、ベットにおほしさまが現れて・・・。
保育園での七夕の行事での可愛いエピソードです。どんなお願い事を書こうか、話がはずみそうですね。
お店屋さんがくっついて電車になっちゃった!リズミカルなことばと繊細なイラストのファンタジックな世界『おみせやさんでんしゃ』
おみせやさんでんしゃ
作:林 木林絵:いまいずみ やすこ
出版社からの内容紹介
やおやさん、おはなやさん、パンやさん……。
いろんな おみせが くっついてでんしゃに なっちゃった!!
八百屋、花屋、パン屋など、こどもたちにもおなじみの“おみせやさん”が電車になって、夜空に向かって飛び立ちます。
月ではうさぎに野菜を売り、火星ではパン屋が大繁盛。
とある星では、困っている彦星に出会って…。
詩人としても活躍する林木林さんのことばのリズムと、現代美術家として活躍するいまいずみやすこさんの繊細な絵が織り成す、ファンタジックな世界を旅してください。
海開き、七夕、朝顔市……たくさんのイラストで行事の由来を楽しく紹介!人気シリーズ『かこさとし こどもの行事 しぜんと生活 7月のまき』
かこさとし こどもの行事 しぜんと生活 7月のまき
文・絵:かこ さとし
出版社からの内容紹介
海開き、七夕、朝顔市、祇園祭など、たくさんの絵で行事の由来を紹介する行事絵本の決定版!
小暑、大暑などの二十四節気、夏の星、雷、セミやトンボなど夏の昆虫紹介、七夕飾りの作り方などを楽しく紹介します。
【動画公開中】見つけた!わたしのさがしもの 22選
文:竹原雅子 編集:木村春子