四千頭身・後藤拓実「次の目標はM-1決勝」第七世代ブームを経て、ネタへのモチベーションが上がった「次の5年」《インタビュー》
更新日:2024/12/26
僕は大丈夫だよ、安心してね

——文章を書くとき、どんなことを意識していますか?
後藤 しゃべったときに自然になるかは、ちょっと考えてます。
——最近、TikTokで『安心できる男』に収録されているコラムを、後藤さんの朗読でショートドラマにしていますよね。
後藤 はい。こういうことをやるとき、違和感なく自分がしゃべれるように書いている感じです。ただ、TikTokをはじめたのは良いものの、使いたいと思っていたアカウント名がすでに使われてたんですよ。結果的に、僕のほうが偽者みたいなアカウント(@4000tsn)になっちゃって。偽者なの? 本物なの? どっち? みたいな感じになってるので、見せ方を考えないといけないですね……(笑)。
——数あるコラムのなかから、本書のタイトルを、収録コラムのうちの一つのタイトルである『安心できる男』に決めたのはなぜですか?
後藤 このご時世、みんな安心できてないと思うんですよ。「この人が!?」みたいな人が間違いを犯したりするじゃないですか。「でも僕は大丈夫だよ、安心してね」ということで、『安心できる男』です。僕はね、間違いを起こさないです。
——自分は間違いを起こさないという自信は、どこから?
後藤 これまで起こしてないからです。僕、信号無視もしたことないんで。安心できるんじゃないかと思います。
——最近、芸人さんが本を出すことが多いですよね。令和ロマン・くるまさんの『漫才過剰考察』や霜降り明星・せいやさんの『人生を変えたコント』、NON STYLE石田さんの『答え合わせ』など、最近もさまざまな本が出ています。芸人本ブームについて、なにか思うことはありますか?
後藤 みんな言いたいことあるんだな、と思います。書きたいことがあって書いている。すごいなと思います。僕の場合は連載させてもらっていて、たまたまこのタイミングで本を出せただけなので。良いタイミングだったと思います。
——なぜ良いタイミングだと思うんですか?
後藤 あらためて昔書いた文章を読んで、その言い訳ができる良い機会になりました。
——コラムを年代ごとにまとめて、解説を書いていますね。それが「言い訳」ですか?
後藤 そうです。読み返してみて、すごく嫌でした。「ここ、もっとこうできたな」とかすっごい思って。自分が書いた文章だからこそ出る感情ですよね。「この前にこの文章入れとかないと」とか、反省しながら読みました。加筆修正はほとんどしてないんですよ。過去書いたものをそのまんま出して、それに対して解説という言い訳を全部書きました。解説があることで当時のコラムにボロクソ言うことができるので、良いものができたなと思います。
——月1回×5年間のコラムなので、後藤さんの過去を観測し直せますね。
後藤 そうなんですよ。読み返したら、走馬灯を見ているみたいでした。これといった人生を歩んできていない感じがします。あのときどうだったかなと写真フォルダを見ながら読んだんですけど、写真が少なかったですね。もっと撮るべきですね。