【作ってみた】エビチリ、筑前煮…。普段のおかずがケーキに!? 簡単おいしい「おかずケーキ」レシピ!
公開日:2016/5/20

「料理のレパートリーを増やしたい」。日常的に料理をするものにとって、レシピのストック不足は悩みのたねになりがち。かといって、時間が有り余っているわけでもなく、手間がかかりすぎる料理は作れない。
そんな人におすすめなのが、『おかずケーキ OKAZU CAKE おかずがケーキに早変わり!』(あまこようこ/オークラ出版)。このレシピ本を使えば、普段作り慣れている料理が全くの新しい料理“おかずケーキ”に変身する。
基本の生地は至って簡単。薄力粉とベーキングパウダーをふるい、溶いた卵、塩、砂糖、サラダ油、牛乳を混ぜたものに加えて混ぜるだけ。レシピによって若干分量や材料が変わるが、基本的にはどれも同じ。これにおかずを加えて焼けば完成する。
これなら、面倒くさがりでも時間がなくても、見慣れたおかずを新しく生まれ変わらせることができそうだ。早速、実際に作って試してみた。
「エビチリのケーキ」

まずは、「エビチリのケーキ」。いつも通りに作ったエビチリを塩なしの生地に混ぜ、200度のオーブンで35~40分焼くだけ。もちろんエビチリの作り方も書かれているので、安心。
ケーキにエビチリを加えるというのは正直少し抵抗があったが、焼きあがりは、一見ちゃんとしたケーキに仕上がっている。食べてみると、エビチリのピリッとした辛さ、ケチャップの風味がびっくりするほどケーキと合っている。
「筑前煮のケーキ」

続いて、「筑前煮のケーキ」。こちらも、作り方は同じ。筑前煮を塩なしの生地と混ぜてオーブンで焼くだけ。エビチリ同様、筑前煮の作り方も分かりやすく書かれている。
和食の定番ともいえる筑前煮をケーキに入れるなんて……と思いきや、こちらも相性抜群。ごろっとした具がたくさん入っているのが嬉しい。筑前煮だけでなく、肉じゃがなど他の煮物で作っても美味しく作れそう。
「ガパオのケーキ」

最後は、「ガパオのケーキ」。ナンプラーを加えた生地にガパオを混ぜ、オーブンで焼く。あとはうずらの卵の目玉焼き、バジルをトッピングすれば完成。上の2つ同様、ガパオの作り方も参照できる。
上にのせた目玉焼きとバジルが色鮮やかで、見た目も楽しい。味も、ナンプラーとバジル、鶏の旨みが効いていて奥深い味となっていた。
今回は、敢えて普段はパンやケーキと合わせないものを選んでみたが、どれも違和感はなく、新鮮さはありつつとても食べやすかった。ケーキにすることで汁気がなくなるので、汁が漏れる心配もなく、お弁当や持ち寄りにも重宝しそう。
『おかずケーキ OKAZU CAKE おかずがケーキに早変わり! 』には、他にも「クラムチャウダーのケーキ」や「しょうが焼きのケーキ」、「キーマカレーのケーキ」など作ってみたいレシピばかり。野菜を刻めば見た目もごまかせるので、好き嫌いが多い子どもにもよさそうだ。いつもと違う、ちょっと変わった料理が楽しみたい、という人は、ぜひこの“おかずケーキ”にチャレンジしてみてほしい。
文=月乃雫