効果を疑うなら試すほうが早い! 「輪ゴム」を使って肩こり、眼精疲労のツボを刺激してみた
公開日:2019/5/25

健康法のひとつとして、広く知られている「ツボ押し」。何でも、人の手のひらには、身体の骨や臓器に対応したツボがいくつも集中しているといわれる。例えば、中指の先端は頭に、親指と薬指は両足に繋がっているとされており、さらに細かくエリアを分けてポイントを刺激すると、健康維持にも役立つという。
しかし、右手をもむ場合は左手で、左手の場合は右手でと自分で刺激し続けるというのはなかなかしんどい作業だ。そこでおすすめしたいのが、どこにでもある「輪ゴム」を使って手のひらを刺激する方法を紹介する1冊、『輪ゴム健康法』(松岡佳余子/自由国民社)だ。
■疲れずに均一な力を加えられるのがメリット
本書で紹介されているのは、タイトルのとおり輪ゴムを使って手のツボを刺激するというとてもシンプルな方法。手軽にできるのはもちろんだが、他にもさまざまなメリットがあるという。
指で手のひらを刺激する場合、人によっては力加減にバラつきが出る。また、指圧に関する素人としては、ツボを刺激し続けることで疲れてしまうこともあり、それでは本末転倒になりかねない。そこで輪ゴムを使うと、刺激したい部位に均一な力を加え続けることができるほか、輪ゴムをはめたまま、つまりツボを刺激したまま日常生活を送れるなど至れり尽くせりなのだ。
市販されている16号(内径38mm)〜18号(内径44.5mm)の輪ゴムを準備して、痛みを感じるツボを刺激すればすぐにでも実践できる。ただし、うっ血や過度な痛みにはじゅうぶん注意しよう。
■3本の輪ゴムで慢性的な肩こりを解消!
身体に関する悩みでよくありがちな「肩こり」。慢性的な肩こりに悩まされている人も少なくないだろうが、もし自覚する症状があるならば人差し指、中指、薬指の特定の部位を輪ゴムで刺激すれば解消できる可能性がある。
用意するのはたった3本の輪ゴムだ。まず、2本の輪ゴムを人差し指と薬指の付け根に3回ほど巻き付ける。もう1本は中指に使い、初めに手の甲側
で1回ねじる。次に、手のひら側でも交差するようにねじり、最後にもう一度、手の甲側でねじって第1関節と第2関節の間に輪ゴムを巻けば完成だ。

試してみたところ、刺激した部分に血行が集中している感覚が伝わってくる。人それぞれの手の大きさや肉付きによっては締める回数を工夫してもよさそうだ。
■眼精疲労には中指と小指を刺激するのがおすすめ
PCやスマホと向き合う時間が多い人にとっては、「目の疲れ」もよくある悩みだろう。眼精疲労を感じる人は、中指と小指のツボを刺激すれば症状の緩和を期待できるそうだ。
ここで使うのは2本の輪ゴム。1本は、中指の爪の生えぎわに3回ほど巻き付ける。そして、もう1本は小指の付け根に巻き付けて手のひら側で交差させてから、手の甲側でねじる。同じ動作を上に向かって3回繰り返せばOKだ。

眼精疲労だけではなく、ドライアイや目のかすみにも効果が期待できるというこの方法。実践したところ、小指はほかの指より短いため、巻き付けるのはやや慣れが必要かもしれない。
本書によれば、人間の手のひらや手の甲には、じつに「345カ所」ものツボがあるという。身近で手軽に、しかもお金をかけずに行える輪ゴムを使った健康法をぜひ、今日からでも取り入れてみてほしい。
文=カネコシュウヘイ