体の不調を我慢していると、心の健康も損なう可能性も。「気象病」のしかるべき対処法とは?/「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本
公開日:2022/4/30
天気が悪い日に起こる頭痛やだるさなどの不調、いわゆる「気象病」に悩まされている方は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する書籍は、これまでに1万人以上を診察してきた天気痛ドクター佐藤純氏が、天気が悪いときの不調の原因や、症状を緩和する方法を優しく丁寧に解説。異常気象により不安定な天候が多い現代。『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』で、気象病との上手な付き合い方を学んでみませんか。
体の不調を放置しておくと、心の状態も悪くなる可能性があるという「気象病」。不調の原因が不明で、周囲から理解されないと不安を感じることも…。
※本作品は佐藤純著の書籍『「天気が悪いと調子が悪い」を自分で治す本』から一部抜粋・編集しました


我慢していると状態が悪くなるのは慢性痛だけではありません。
痛みを伴う、伴わないにかかわらず、体の不調をそのまま放置しておくと、心の健康も損なう可能性があります(理由は後述します)。
その不調が天気の影響を受けている場合は、適切に対処しなければいつまでたっても改善されることはないでしょう。
しかし、ほとんどの人が体の不調と天気が関係していることを、自覚していないのが現実です。
思いあたる原因がないのに、定期的に頭痛やめまいがする。
しかも、一向に良くなる気配はない。
そんな状況に直面すると、多くの人は不安を感じ、重病を疑うようになります。精神的に徐々にダメージを受けていくことは、容易に想像できるでしょう。
そして、おそるおそる神経内科や脳神経外科を受診して、CTやMRIで検査をするも、結果は異常なし。医師からそれを告げられると、納得がいかないのと同時に、不安感がさらに増すことになる。
これが典型的なパターンです。
天気痛であることに気づかないと離職や退学に追い込まれることも
さまざまな病院を受診し、リハビリやマッサージなどにも通い、一時的に良くなった実感はあっても、時が経つと体の不調がまたやってくる。
原因がわからず、病名がつかず、治療法がわからず、周囲にも理解してもらえないので、我慢するしかない。
そうしているうちに、「自分はどうなってしまうのか」「このままでいいわけがない」という自責の念に苛まれ、公私ともに生活がうまくいかなくなり、うつ状態になっていきます。結果、会社や学校を辞めるという決断に至ったり、最悪の場合は命を絶つことまで考えたり……。
これは大げさな話でも非現実的な話でもありません。誰にでも起こりうる話なのです。気象病とわからないまま体の不調を放置し、我慢し続けることがいかに危険であるかを十分にご理解いただきたいと思います。
これが気象病の怖いところです。対処法を間違うと心身ともに症状は加速度的に悪くなっていきますので、その知識を得て、メカニズムを理解し、前向きに治療に臨む姿勢が求められます。
原因不明の体の不調に襲われた際は、気象病の可能性を疑って、然るべき対処法を講じていきましょう。