祝!ノーベル生理学・医学賞! 女性科学者の伝記絵本『カタリン・カリコの物語 ぜったいにあきらめない mRNAワクチンの科学者』10/31緊急発売!(西村書店)

文芸・カルチャー

公開日:2023/10/28

2023年のノーベル生理学・医学賞受賞が決定したカタリン・カリコ氏の半生をえがく伝記絵本です。

『カタリン・カリコの物語 ぜったいにあきらめない mRNAワクチンの科学者』書影

 

2023年10月2日、今年のノーベル生理学・医学賞が、

米ペンシルベニア大学のカタリン・カリコ氏と、

同大のドリュー・ワイスマン氏に授与されることが発表されました。

新型コロナワクチンの早期開発に多大な貢献をした、mRNAの基礎研究が評価されたのです。

 

本書は、ハンガリーで生まれ育ったカリコ氏の少女時代から、

冷戦下、娘の「クマのぬいぐるみ」に移住のための資金を隠しての出国、

苦難続きのアメリカでの研究、

そしてついに、その成果が画期的なワクチン開発につながるまでの半生を、

わかりやすくえがいた伝記絵本です。

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身近な動物や自然から、生物学への興味をはぐくんだ子ども時代。

『カタリン・カリコの物語』見開きページサンプル

 

カタリンの「好奇心」と「あきらめない心」が、世界を救う大発見につながりました。

mRNAに注目してから40年、周囲の理解も得られず、

助成金獲得もままならない中で研究を続け、

ついにmRNAのワクチン利用に道をひらく方法を発見したカタリン。

この大発見のおかげで、新型コロナウイルス感染症が世界で大流行したとき、

すみやかにワクチンが作られ、多くの人びとを救ったのです。

カタリンのmRNA研究への挑戦は今も続いています。

『カタリン・カリコの物語』見開きページサンプル

 

★巻末には、科学用語一覧、カリコ氏の年表、ワクチン製造についての解説などを掲載。

カタリン・カリコ氏から本書へのメッセージ―――

「自分を信じよう! 学び、努力すれば、目標は達成できる。」 

『カタリン・カリコの物語』書籍オビ

 

2023年10月25日付朝日新聞夕刊「read & think 考える」で紹介されました!

カリコさんの生き方に感銘を受けた識者・読者のかたより、たくさんの反響が寄せられています!

「mRNAの魅力に取り憑かれた女性科学者。情熱を持って好きなことに打ち込むカリコ博士の人生は素敵です。」 ―――東北大学副学長(広報・ダイバーシティ担当)/大隅典子氏

「逆境を耐え抜き、変えるべきことをやり遂げる勇気と行動力の源泉は、途絶えることのない純粋な好奇心。」 ―――放送大学大学院教授、医師/山内豊明氏

「科学者になる! みんなの役に立つ! コロナワクチンの超スピード開発でカリコの夢は実現しました。さあ、あなたの夢は?」 ―――医療ジャーナリスト、元朝日新聞社・東京本社編集委員/田辺 功氏

「『楽しい』と思えることが、どんなことにも耐える力になることを教えてくれる。」 ―――絵本でSDGs推進協会、学校司書/朝日仁美氏

「科学者を志すまでの生い立ちと、知識を得ることへの情熱や好奇心。そこに信念が加わってカタリン・カリコという研究者が誕生した。美しい挿画と竹内薫氏の訳文で読みやすい一冊。」 ―――ネットギャリー・レビュアー様(図書館関係者) のコメント

「絵本の伝記を探していたので、このスタイルは、ありがたいです。ブックトークでも使えそうです。」 ―――ネットギャリー・レビュアー様(図書館関係者) のコメント

本書は、YESインターナショナルスクールの生徒が国語のプロジェクト授業で翻訳に初挑戦し、その訳文をもとに仕上げました。

YESインターナショナルスクール Xポストより

 

日本科学未来館では、パネル展「不屈の精神と貢献 カリコー・カタリンの功績」が開催されていました(現在は終了しています)

東京都江東区の日本科学未来館では、パネル展「不屈の精神と貢献 カリコー・カタリンの功績」(主催/ハンガリー大使館、共催/日本科学未来館)が10月4日から23日まで開催され、多くの来場者でにぎわいました。博士の半生とその功績を、写真、各種展示物、映像で紹介したものです。

パネル展「不屈の精神と貢献 カリコー・カタリンの功績」日本科学未来館にて_西村書店撮影
パネル展「不屈の精神と貢献 カリコー・カタリンの功績」日本科学未来館にて_西村書店撮影

 

カタリン・カリコの物語 ぜったいにあきらめない mRNAワクチンの科学者

文:デビー・ダディ 絵:ジュリアナ・オークリー 訳:竹内薫 監修:山内豊明

みどころ

カリコさんがはじめてmRNAに着目したのは、1978年、ハンガリーの研究所でのこと。
「病気とたたかうこの自然な体の働きを、利用できるのではないか」

その後、よりよい研究環境をもとめて家族でアメリカへ移住し、大学で研究をつづけましたが、
mRNAのアイデアを実現する方法は簡単には見つからず、苦しい時期がつづきました。

それでもカリコさんは情熱をもって研究に打ち込み、
共同研究者のワイスマンさんとともに、2005年、ついに画期的な発見をします。
それが新型コロナのパンデミック対策として多大な役割を果たした
mRNAワクチン開発につながったのです。

逆境にあっても好きな研究に没頭したカリコさんの半生をえがいたこの絵本では、
「あきらめない心」と「好奇心」の大切さを伝えています。

読者の皆さんへ贈られたカリコさんからのメッセージ、
「自分を信じよう! ?学び、努力すれば、目標は達成できる。」とともに、
未来ある子どもたちをはじめ、すべての人にエールを贈る絵本です。

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