国語の教科書に載っています。 (ゴブリン書房)

文芸・カルチャー

更新日:2024/4/22

新学年が始まって、あたらしい教科書に名前を書くのも楽しいことだと思います。

本年度から改訂された小学校教科書に、小社書籍が掲載されています。

光村図書に『夜のあいだに』、

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東京書籍に『かかし』、

教育出版に『うまれて そだつ』。

いずれも小学校4年生の国語です。

興味をよせてくれますように!

夜のあいだに

作:テリー・ファン エリック・ファン訳:原田 勝

出版社からの内容紹介

ウィリアムがまどの外をみると、通りに町の人たちがあつまっていました。
いそいできがえて、階段をかけおり、おもてへとびだしていくと……。

ようこそ、グリムロック通りへ!
さあ、これからこの通りにふしぎなことがおこります。
そして気がつけば町も、人も……。

かかし

作:シド・フライシュマン絵:ピーター・シス訳:小池 昌代

みどころ

見渡す限り自分の家と畑以外何も見当たらない辺境の地。そこへ佇む老人。こんな環境は日本にはなかなかなく、家族もないこの孤独なジョンじいさんの気持ちというのは想像ができない・・・なんて途方に暮れてしまいます。
ところが、自分でつくった素っ気無いかかしに顔をつけてみるジョンじいさん。心なしか表情の変わっていく様子を見ているうちに、気がつくとジョンじいさんの心の変化にぐいぐい惹きつけられていく自分がいます。

かかしとおじいさん、若者とおじいさん。この広い広い舞台での小さな繊細なやりとりが一つ一つ凝り固まっていた老人の心をほぐしていき、同時に読む者の心にも深く響いてきます。
孤独や悲しみを知るもの同士、多くの会話は必要ないのかもしれません。かかしと仲良くなっていくじいさんを見て、誰かを思いやるという事が自分の心を豊かにするという事に改めて気がつかされ、若者とのやりとりでは心を開いていくことによって友情が生まれるのだと納得。

個人的には希望に満ちた、とても優しい本だと感じました。ただ、年齢や状況によって受け取り方はそれぞれ変わるのかもしれません。それも画家と作家の世界観が見事に一致した芸術的な絵本の懐深さ故なのかもしれませんね。丁寧に何度も何度も読み返してみて欲しい絵本です。

うまれて そだつ わたしたちの DNAと いでん

作:ニコラ・デイビス絵:エミリー・サットン訳:越智 典子監修:斎藤 成也

出版社からの内容紹介

すべての生きものは、うまれて、そだつ。
植物も、動物も、そして人間も。
でも、どうやって?
心配しなくても、だいじょうぶ。
わたしたちはみんな、「どうやって?」を教えてくれる「設計書」をもっているから!

どういうことかって?
さあ、この本をひらいて、DNAのふしぎにふれてみよう!

DNAと遺伝について、楽しく伝える科学絵本です。