柚希礼音「人生の学びにつながる言葉 初心を思い出させてくれる一冊です」

あの人と本の話 and more

2018/1/6

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、超話題の日本初上陸ミュージカル『マタ・ハリ』に主演する柚希礼音さん。愛犬ちょこちゃんと舞台への思いについて語っていただいた。

柚希礼音さん
柚希礼音
ゆずき・れおん●大阪府生まれ。2009年、宝塚歌劇団星組トップスターに就任し、14年には武道館での単独コンサートも実現するなど、宝塚歌劇100周年を支えて活躍。10年に第65回文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞、12年に第37回菊田一夫演劇賞を受賞。15年に退団。以降、『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』など、数々の話題の舞台やミュージカルに出演。
ヘアメイク:CHIHARU スタイリング:仙波レナ

オススメの一冊に『犬が教えてくれた ほんとうに大切なこと。』を選んでくださった柚希礼音さん。ファンの間では有名だが、柚希さん自身もチワワのちょこちゃんを飼っている。宝塚歌劇団の中堅時代から今まで、柚希さんとずっと一緒にいてくれるかけがえのない“大親友”だ。
「家でセリフのお稽古をしていると、いろんな反応をしてくれてすっごくいじらしいんです。私が声に出して練習していると、〈自分に話しかけてるに違いない。何とか理解しないと!〉って必死なんです。首を傾げてもう大変(笑)。あと、私がお風呂に入っているときもかわいいんです。絶対にお風呂の外に立って、頑なに守ってくれているんです。私が無防備なので、〈守らねば!〉って思うんでしょうか(笑)。私はそれを、〈かわいいわー〉ってすりガラス越しに見ています」 
今、柚希さんがちょこちゃんに支えられながら挑んでいるのは、話題のミュージカル『マタ・ハリ』だ。
「演出は石丸さち子さん。宝塚歌劇団を退団して初めての女性演出家さんです。蜷川幸雄さんの演出助手を長くされていたので、女性から見たマタ・ハリ像をしっかり作り上げて、とても丁寧にお芝居をつけてくださいました」 
2015年の宝塚退団以降、数多くの話題の舞台やミュージカルに出演してきた柚希さん。やはり退団直後には戸惑いがあり、役者としての成長が必要だったという。
「自分の中での心情、男でも女でもなく自分自身を使えばいいんだとわかって、ようやくしっくり舞台に立てるようになりました。17年、『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』でウィルキンソン先生を演じたことも大きかったと思います。カツラもかぶって、扮装もこれまでの柚希礼音とはまったく違うもの。あの経験があって初めて、本当に役と自分が向き合って、演じることに集中できるようになったと思います」
このたびの『マタ・ハリ』も……。
「柚希礼音が演じるマタ・ハリではありますが、舞台をご覧になる皆さんには〈マタ・ハリにしか見えない〉と思っていただければ嬉しいです」

(取材・文:松井美緒 写真:干川 修)

 

ミュージカル『マタ・ハリ』

ミュージカル『マタ・ハリ』

出演:柚希礼音、加藤和樹、佐藤隆紀、東 啓介 作曲:フランク・ワイルドホーン 訳詞・翻訳・演出:石丸さち子 大阪:1月21~28日(梅田芸術劇場メインホール) 東京:2月3~18日(東京国際フォーラム ホールC)
●韓国での世界初演が大ヒットとなったミュージカルが、日本初上陸。舞台は第一次世界大戦に揺れるパリ。絶世の美女であるダンサー、マタ・ハリに、ラドゥー大佐はフランスのスパイとなることを要求する。