東大王・伊沢拓司「これでええんか?と何度も混乱しました(笑)」最強クイズ100執筆秘話【インタビュー(1)】

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2018/7/27

 東大クイズ王・伊沢拓司が「言葉」「謎解き」「社会」「科学」「文化」「恋愛」「ライフ」「スポーツ」の8つのジャンルのクイズ問題&解説を全て書き下ろした書籍『思考力、教養、雑学が一気に身につく!東大王・伊沢拓司の最強クイズ100』が2018年7月5日に発売されました。

 中学生の頃から高校生クイズ界をリードし、クイズの名門・開成中高の礎を築いてきた伊沢氏。「僕の人生の半分はクイズでできている」と語るほど、クイズを愛してやまない彼が10年近く探求し続けてきたクイズは、単に「知識」を問うだけのものではなく、解き手の興味の幅を広げ「思考力」を鍛える、より高次元なクイズです。

 そんなクイズの面白さや奥深さを最大限に引き出した書籍が、これまでクイズに触れてこなかった若者にも受けています。今回は、伊沢氏に書籍にまつわるインタビューに答えていただきました。5回に分けて掲載いたします。

―今回、初めて本格的な「クイズ本」をご執筆されましたよね? まずは、『最強クイズ100』を出版された感想を教えていただけますか?

伊沢拓司氏(以下、伊沢):まずは無事書ききれたことにホッとしています。書いているときは「これでええんか?」と何度も混乱しました(笑)。

 クイズの本ってただでさえ少ないのに、ライトなものじゃなくて「じっくり考えさせて、解説もギッシリ」という超骨太コンセプトの本だったので、「ホントに受け入れられるのかこれは……?」と思いながらやっていました。

 でも、これが一番やりたかったことなので、僕の執筆経験が浅いにもかかわらず実現させてくださった関係者の皆さんには本当に感謝しかありません。僕が真に面白いと思うものを、妥協無しで詰め込めたと思います。

―混乱しながらのご執筆だったのですね。『最強クイズ100』出版後の読者や仲間、ファン、家族など周りの反応はいかがですか?

伊沢:最初に何よりも嬉しかったのが、クイズ仲間たちからの反応が良かったことですね。やはり周りにはクイズについて妥協しない、厳し目の人が多いんですが「面白かった」「予想以上に骨太だった」と言ってくださったのはとても自信になりました。
「これも解説に書けたんじゃない?」とか「こう出したほうが面白くない?」という提案ももちろんセットでついてきましたけど(笑)、そういうフィードバックも含めてとても勉強になったので、改めて自分の作品を世に問うことの価値を感じました。

 発売が発表されてからは続々とファンの方からTwitterに「買いました!」というご報告をいただいて、それも励みになりました。今回は100問で区切りましたけど、クイズを作り続けることについては本と関係なくノンストップでやっていることなので、より良いものを作るモチベーションになりますね。

 印象に残ったのが、「サラッと流し読もうと思ったけど、そういう本じゃないから一問一問考えて解きます」という意見を多くいただけたことです。正直ハードルの高い問題もいくつかあって、そういうものは解くこと二の次で解説文だけでも読んでもらえれば……というつもりで書いていたのですが、僕の投げた問いを正面から打ち返そうとしてくださることにひたすら感謝でした。

第2回に続く

伊沢拓司
日本のクイズプレーヤー&YouTuber。1994年5月16日、埼玉県出身。開成中学・高校、東京大学経済学部を卒業。現在は東京大学大学院、東京大学クイズ研究会(TQC)に在籍。「全国高等学校クイズ選手権」第30回(2010年)、第31回(2011年)で、個人としては史上初の2連覇を達成した。TBSのクイズ番組「東大王」では東大王チームとしてレギュラー出演し、一躍有名に。2016年には、Webメディア「QuizKnock」を立ち上げ、編集長を務めている。