【お仕事の悩みマンガ5選】通勤時間にちょっと元気をくれる、上司・同僚との前向きコミュニケーション

マンガ

公開日:2023/3/30

 大人になると、仕事の人間関係で悩む人が実に多い。新人であれば先輩たちと上手く付き合えるか戸惑い、管理職という立場に就けばさらに責任が重くなり、コミュニケーションエラーを起こさないようにする気苦労が絶えない。その結果、離職に繋がるケースもあるだろう。本記事では、そんな大人が抱える「仕事での人間関係のお悩み」をテーマにしたマンガ5作品をまとめた。

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地味で評価されない仕事ばかり、嫌気が差した都会が考えた選択肢とは

会社がツライ なりたい自分を見つけるまで
会社がツライ なりたい自分を見つけるまで』(都会/マガジンハウス)

 SNSで反響を呼んだ『ボッチだった6ヶ月間』のほか、さまざまなエッセイマンガを発表しているマンガ家・都会さんの実体験を基にした作品。

 営業アシスタントとして入社3年目を迎えた都会の仕事は、地味なものが多かった。要求は多いのに誰からも感謝されない日々、居眠りする新人に一言注意すれば、ふてぶてしい態度をとられる始末。他人に意見を言えないことから、余計に周りからは評価されなくなり負のスパイラルに陥ってしまう。

 そんな陰鬱としていたある日、都会は時間が有限であることに気付く――「こんなことして何になるんだろう」。果たして仕事に対してどう向き合っていくのか、彼女の選択する未来や如何に。

オンナの「めんどくさい」を見事にマンガ化

女社会の歩き方
女社会の歩き方』(ぼのこ/KADOKAWA)

 理不尽な上下関係や陰口にマウンティングなど、オンナだらけの職場ならではの「めんどくさい」体験をマンガにした『女社会の歩き方』。

 著者のぼのこさんが、花形の子ども服ブランド売り場に異動になるところから話は始まる。異動初日に店長に挨拶すると悪態をつかれ、他の社員からは陰口のヒソヒソ話。最悪の人間関係に頭を悩まされる毎日に、ぼのこの体調にも変化が表れ……。

 女性社会特有のルールや、人間関係を上手く構築できる人と、そうでない人の差も面白い本作。ぼのこがどのようにしてオンナ同士の「めんどくさい」を乗り越えていくのかも見どころだ。

「今どきの若いモンは…」と声をかけてくるのは、理想の上司!?

今どきの若いモンは
今どきの若いモンは』(吉谷光平/小学館)

 Twitterで、25万1000いいね!以上を獲得し、実写ドラマにもなった吉谷光平さんの『今どきの若いモンは』は、他とは一風変わっている。

 ミスをすれば上司は当然、その責任を取るために部下に注意しなければならないのが社会の掟。しかし、課長の石沢は「今どきの若いモンは…」と一見、身構えてしまう枕詞を投げかけてくるも、続く言葉は非常にハートフルで胸に刺さる一言だった――。

 本作は、全社会人が待望する理想のホワイト上司・石沢と、まだまだ仕事に慣れない新入社員・麦田などをユーモラスに描いた、お仕事コメディマンガ。読めばホッと心が温まること間違いなし。

「サラリーマンっていいじゃん」と思わせてくれる、ごくごく平均的なサラリーマンを描く

あ、安部礼司です。
あ、安部礼司です。』(青木U平/主婦と生活社)

 ラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司~BEYOND THE AVERAGE~』をコミカライズした本作は、平均や標準の意味をもつ「AVERAGE」という副題の通り、ごくごく”平均的”なサラリーマン・安部礼司が主人公。

 特別な能力があるわけではないものの、後輩の企画を通すために奮闘したり、イベントを成功させるために上司に掛け合ったりと、会社や家庭で巻き起こる事件を等身大の力で解決する姿は、「サラリーマンっていいじゃん」と思わせてくれる。

自己肯定感をアップデート、白川さんが前髪を切り過ぎてもへっちゃらなワケ

メンタル強め美女白川さん4
メンタル強め美女白川さん4』(獅子/KADOKAWA)

 2019年よりTwitterで連載が始まると、瞬く間に多くの女性から支持を得た本作。

 自己肯定感をテーマに描かれており、誹謗中傷や職場での人間関係など、世の中に潜むちょっとした自尊心を奪うトラップを、強いメンタルを持った白川さんがポジティブシンキングで跳ね返すという痛快ストーリーである。

 4巻では、前髪を切り過ぎて取り返しのつかなくなった白川さんや、学生時代のいじめを経て堂々と生きることを決めた過去などが収録。さらにパワーアップした本作は読んでいるだけで前向きになれるため、ネガティブに考えてしまう人にはとくにオススメの一冊だ。

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