「いい夫婦」なんて外からじゃ分からない。不倫、離婚、高齢出産…様々な夫婦の形を描いたおすすめマンガ

マンガ

更新日:2018/11/26

■いい夫婦関係をキープするために“公認不倫”ってアリ?

『1122』(渡辺ペコ/講談社)

 日本の夫婦の47.2%がセックスレスだそうです。でもだからといって夫婦仲が悪いということではないでしょう。でも、恋人同士だったはずが家族へと変わり、毎日一緒にいるのにセックスがないのは寂しい…そう考える人もきっと多いはず。マンガ『1122』(渡辺ペコ/講談社)の主人公夫婦は、これを“公認不倫”という衝撃的な形で解決しようとします。

 自分にとって大切な配偶者が、自分以外の誰かとヤッて一夜を明かして帰ってくる。それを割り切った感情で迎え入れられるのか――既婚者にとってはリアリティのある描写も多く、未婚者にとっては結婚生活の現実を突きつけられるかもしれません。この夫婦の行き着く先は、ハッピーエンドなのでしょうか。

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■外から見たら平凡な「いい夫婦」。でも私は離婚したいんですけど…

『離婚してもいいですか? 翔子の場合』(野原広子/KADOKAWA)

 不自由のない夫婦生活を送っているつもりでも、ちょっとしたささいな諍いがもとで「離婚」の2文字が頭にチラつくことはありませんか? 『離婚してもいいですか? 翔子の場合』(野原広子/KADOKAWA)の主人公・翔子は、幼い頃から控えめな性格で自分に自信が持てないでいる主婦。夫の顔色を毎日伺いながら暮らしているうちに、心の中のモヤモヤしたグレーな部分は、ますます大きく、そして色濃くなっていき…。

 本作は良妻賢母雑誌のイメージが強い『レタスクラブ』での連載がベース。主人公翔子の物語が進むにつれ、幅広い層からの共感や支持を得ました。夫や家族を支えてきたはずの主婦が抱える孤独を描いたストーリーから目が離せません。

■定年退職日に妊娠発覚! 超高齢出産を夫婦でどう乗り越える?

『セブンティウイザン』(タイム涼介/新潮社)

 あなた自身のことでなくても、もし「70歳で妊娠した」と聞いたら、絶対に何かの間違いだと思うはず。マンガ『セブンティウイザン』(タイム涼介/新潮社)は、そのまさかの幸運に恵まれてしまった奇跡の70歳女性と5歳年下の夫が織りなす、初産に向けての妊娠ライフを描いた作品です。

 定年まで勤め上げた会社を引退してゆっくりとした老後生活がスタートすると思っていた夫に降りかかる、とんでもなく予想外の新しい夫婦生活。高齢出産の危険性は? ものすごく年齢の離れた幼い子どもをどう育てる? ――新しい命を授かった夫婦がどんな選択をしていくのか、ページをめくるあなたも巻き込まれてしまうこと必至です。