国民的ゲーム原作の映画が続々公開! この夏は大人も泣ける・楽しめるアニメ映画三昧を!

マンガ・アニメ

2019/7/25

 2019年夏のアニメ映画と言えば先日公開されたばかりの『天気の子』が注目作の一つだが、それ以外にも見逃せない多数の作品が公開を控えている。そこで、ここでは2019年の7~8月にかけて上映される、ゲームを原作にしたアニメ映画を厳選して紹介する。現役ファンはもちろん、子どもの頃にゲームにハマりまくった大人たちでも楽しめるものを取り上げるため、気になった作品があれば、ぜひ劇場に足を運んでみてほしい。

【7月12日(金)公開】全米興行収入邦画史上No.1を獲得した大ヒット作が3DCGアニメでよみがえる!『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』

公式サイト:https://www.pokemon-movie.jp/

「ポケモンGO」が世界を席巻し、最近では『名探偵ピカチュウ』というハリウッド映画が製作されるなど、「ポケモン」コンテンツは今世界中で注目の的だ。7月12日(金)から全国劇場で公開されている「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」によって、このポケモンフィーバーはさらに過熱していくことが予想される。

 というのも、今作「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」は、ポケモン映画のなかでも屈指の人気を誇る1998年公開の「劇場版 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」をリメイクした作品だからだ。「ミュウツーの逆襲」は、ポケモン映画シリーズの第1作目にして最高傑作と言われている作品。その人気は海外にもわたり、1998年当時「ミュウツーの逆襲」は、全米興行収入ランキングにおいて邦画史上1位を獲得したほど。

 こうした絶大な人気の背景には、子ども向け作品とは思えない重厚なストーリーと深いテーマ性がある。では実際にどのような話なのか、ここで一度「ミュウツーの逆襲」のあらすじを確認しておこう。

 特別な力を持つとされる幻のポケモン・ミュウを利用しようと、世界中の研究者たちがミュウを探し続けていた。そんななか、1人の研究者がついにミュウの化石を発見する。その化石をもとに研究者が作り出したのが伝説のポケモン・ミュウツー。しかし、最強のポケモンを作りたいという研究者のエゴによって誕生したミュウツーは、兵器として作られた自分のアイデンティティに疑問を抱くようになった。「ここはどこだ……。わたしは誰だ……。誰が作ってくれと願った」。ミュウツーの人間への憎悪が極限に達したとき、ミュウツーの人類への逆襲が始まる。

 人間が作った兵器によって、人間が追い詰められるというのは、なにも「ミュウツーの逆襲」だけの話ではない。現実世界でも、人間は人間が作り出した兵器によって苦しめられている。行き過ぎたテクノロジーに対する批判や、あるいは生物を生み出すという、まるで神にでもなったかのような傲慢な人間に対する問題提起など……。「ミュウツーの逆襲」は、とにかく濃いテーマなのだ。

 また、「ミュウツーの逆襲」は泣ける映画としても有名だ。すでにSNS上では、「1人で観に行って良かった…ボロボロ泣くとこみられずに済んだ」「初めて映画で泣いた!まじでほんとに良すぎてやばかった」など、感動したことを伝えるツイートが続々と上がっている。劇場へ行くときは、ハンカチの持参を忘れないようにしよう。

【8月2日(金)公開】あの国民的RPGが、佐藤健、有村架純ら豪華出演陣を迎えてアニメ化!『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』

公式サイト:https://dq-movie.com/

 日本製ロールプレイングゲームの代名詞である『ドラゴンクエスト(以下、ドラクエ)』は、1986年発売の第1作から始まり、今もなお日本のみならず世界中のファンから愛され続けているタイトルで、シリーズ累計出荷・ダウンロード販売本数は7800万本を超えている。

 そんなワールドワイドな人気を誇るドラクエシリーズのなかから、原作ファンの間でも名作と名高い『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を原案にした『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が、2019年夏、3DCGアニメーションとして全国劇場で公開される。

 総監督・脚本を務めるのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005年)や『永遠のゼロ』(2013年)、『STAND BY ME ドラえもん』(2014年)など、数々のヒット作を世に送り出してきた山崎貴監督。監督はCGを用いた演出に定評があるのと同時に、感動的なストーリーを作り出す名手としても有名だ。総監督・脚本の担当が山崎監督という時点で、本作『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の感動は保証されていると言っても過言ではないだろう。

 さらに注目してほしいのが、豪華キャスト陣だ。主人公の少年リュカ役は佐藤健、リュカの幼馴染であるビアンカ役は有村架純、大富豪の娘であるフローラ役は波瑠が演じている。ほかにも、坂口健太郎、山田孝之、古田新太、吉田鋼太郎など、実力派の俳優が多数参加。出演陣のほとんどが原作ゲームをプレイ済みということもあり、原作ファンとしての真に熱のこもった演技が期待される。

 本作『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』のあらすじは、非常にシンプルだ。ゲマが率いる魔物たちに連れ去られた母マーサを奪還すべく、少年リュカと父パパスは旅を続けていた。旅の最中、敵の策略にかかり、パパスはリュカの目の前で命を落としてしまう。それから10年が経過したとき、父が遺した日記のなかに、「天空のつるぎ」と「勇者」を探し出せば母を救い出すことができるという言葉を発見し、リュカは再び旅立つ。リュカはサラボナの町で、幼馴染のビアンカと、大富豪の娘のフローラに出会う。2人の女性との恋模様、そして世界を闇に沈めようとするゲマとの闘い、さまざまな葛藤を乗り越えてリュカは成長していく。気になる恋と世界の行方は、ぜひ劇場で確認してほしい。

【8月23日(金)公開】スタジオジブリ出身のクリエイター陣が放つ青春ファンタジー!「二ノ国」

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/ninokunijp/

「二ノ国」シリーズは、第一作の『二ノ国 漆黒の魔導士』の発売当初から、アニメーションパートをあのスタジオジブリが担当したこともあって、大いに注目を集めたロールプレイングゲームだ。そんな「二ノ国」が、8月23日(金)よりアニメ映画として全国劇場で上映されることが決まった。

 監督を務めるのは、スタジオジブリ出身のクリエイターである百瀬義行監督。百瀬監督は、『二ノ国 漆黒の魔導士』のアニメーションパートでも監督を務め、『二ノ国II レヴァナントキングダム』ではキャラクターデザインを担当。音楽を担当するのは、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』をはじめとするジブリ作品、そして「二ノ国」シリーズでも楽曲を提供してきた作曲家の久石譲だ。

 このように、主要スタッフ陣はいずれもゲームの制作時から、深く「二ノ国」シリーズにかかわっているクリエイターたち。このスタッフ陣であれば、原作のテイストを活かしたクオリティの高いアニメ映画を作り上げてくれるはずだ。

 キャストも豪華で、主人公ユウ役は映画『キングダム』で主演を務めた山﨑賢人、ユウの親友であるハル役は『パシフィック・リム:アップライジング』でハリウッドデビューを果たした新田真剣佑、ヒロインのコトナとアーシャ姫役は『半分、青い。』でヒロインに抜擢された永野芽郁が担当。さらに、宮野真守、坂本真綾、梶裕貴、津田健次郎、山寺宏一といったベテラン声優陣が脇を固めている。

 映画『二ノ国』は、同じ高校に通うユウ、ハル、コトナという仲良しの3人を軸に展開する物語。ある日突然、現実(一ノ国)と隣り合わせの世界(二ノ国)に迷い込んだユウとハルは、コトナと瓜二つの見た目のアーシャ姫と出会う。呪いにかけられ、死を迎えようとしていたアーシャ姫を助ける2人。しかし、アーシャ姫が死を免れたそのとき、一ノ国ではコトナが死の呪いにかけられていた。二ノ国には、一ノ国と命でつながるもう1人の自分がいる。そして、二ノ国で死ぬべき命を救うと、もう片方の一ノ国の命が代償として失われてしまう。そんな残酷なルールを知り、親友だったユウとハルは、互いの守りたい人のために対立することになる。アーシャ姫を助けたいユウ、コトナを救いたいハル、命の選択を迫られた2人は、いったいどんな結末にたどり着くのだろうか。

 公開を前に、ファンからは「賢人も芽郁ちゃんも真守も津田さんにも逢える。豪華過ぎる。楽しみー」「二ノ国、久石譲なんでしょ、音楽。……期待値爆上がりじゃん」など、アニメ映画化に対して期待する声が多数上がっている。この夏、久石譲の幻想的な音楽のなかで描かれる『二ノ国』の壮大な世界を、ぜひ劇場で体感してほしい。

 今回紹介した作品は、いずれも原作を知らない人でも楽しめそうなものばかりだ。人気俳優や女優の演技を堪能したいのであれば『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』か『二ノ国』、『ポケモンGO』プレイヤーや、「映画を観るなら絶対泣きたい!」と思う場合は、『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』がおすすめだ。この夏注目のアニメ映画で、懐かしさと新しさの両方を堪能してはいかがだろうか。

文=木島祥尭