あの“貞子”が小説、映画を飛び出しついに歌舞伎の世界に初登場! 新作歌舞伎「日本怪談歌舞伎(Jホラーかぶき)」が10月3日より大阪松竹座にて上演決定!

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公開日:2022/9/12


 松竹株式会社と株式会社KADOKAWAは「日本怪談歌舞伎(Jホラーかぶき)」として『時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)』を10月3日(月)~25日(火)まで大阪松竹座にて上演することを発表、日本の伝統芸能である“歌舞伎”と、日本のホラークイーンの地位を確立する“貞子”がコラボレーションすることを明らかにした。

 歌舞伎の代表的な演目の1つである「皿屋敷伝説」と、作家・鈴木光司氏著作の“リング”シリーズに登場する、今や世界的にも知られているJホラーを代表する貞子が、古井戸を通し時空を超えて交錯する。

 舞台は室町時代後期、足利幕府の有力守護大名の細川氏と山名氏による国を二分した争いの真只中。細川家の国家老・浅山鉄山はこの機に乗じて天下を掌握する野望を抱き、邪魔な存在であった忠臣・船瀬三平とその許嫁・お菊を井戸に沈めて殺害してしまう。ところがその時不思議な力が働き、鉄山自身もまた井戸に引きずり込まれてしまう。

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 一方、その500年後の現代では、同じ古井戸のそばで若者たちが謎の死を遂げていた。亡くなった彼らに共通していたのは、古いVHSテープに記録された「とある映像」を見ていたということ。事件を受け、神官である室戸光が調査に乗り出すが……

 主演を務めるのは、歌舞伎の舞台だけでなく映画、TVドラマと多方面で注目を集める片岡愛之助さん。愛之助さんは今回の公演について「こういうチャンスがある時に歌舞伎を見に来ていただきたい。知っているような、楽しめる、わかりやすいものから入ってもらえたら。思いを込めて、再演がかかるような作品に仕上げたい」と、これまで歌舞伎を見たことのない方にも足を運んでほしいと語る。

 その他、神官の室戸光役を『GOEMON 石川五右衛門』など数々の舞台で愛之助さんと共演してきた今井翼さんが、お菊役を中村壱太郎さん、船瀬三平役を中村苔玉さん、山名宗全役を市川男女蔵さんが演じることが決まっている。
Jホラー歌舞伎という新しいジャンルの誕生となる今回の公演。1つの舞台で現代と過去がつながるとのことだが、演出も含め、どのような公演になるのか期待が高まっている。

 今回の公演にあわせ、10月6日発売の『ダ・ヴィンチ』11月号では「貞子」について取り上げる特別企画を実施。小説『リング』シリーズをはじめとし、ドラマ、映画など貞子のこれまでの歩みを振り返る。愛之助さんへの本公演に関するインタビューも実施、伝統芸能である歌舞伎への思いと共に、本作の見どころなどについてお話を伺った。

 さらに、10月28日(金)からは映画最新作「貞子DX」の公開も予定されている。呪いのビデオから始まった貞子の呪いは現代に適応し、今回は”SNS”を通して呪いが拡散していく。同誌では主演の小芝風花さん、川村壱馬さん(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)の対談の様子も掲載、こちらもぜひ注目してほしい。

今秋は歌舞伎に映画に貞子が大活躍。誕生から30年以上経った現在でも様々な形で受け継がれる貞子の“呪い”から、目が離せない。

【公演概要】
公演名:日本怪談歌舞伎(Jホラーかぶき)貞子×皿屋敷「時超輪廻古井処」(ときをこえりんねのふるいど) 
公演日程:2022年10月3日(月) ~ 25日(火) 全35公演
公演場所:大阪松竹座
出演者:片岡愛之助、中村壱太郎、今井翼、中村莟玉 ほか 
脚本:G2(歌舞伎「風の谷のナウシカ」「NARUTO」ほか)
公演公式ページはコチラ