累計63万部突破の『夜廻り猫』から漫画絵本が誕生! 豪華オールカラーの優しいストーリーに思わず涙する読者も…

マンガ

更新日:2023/4/26

夜廻り猫の雑貨店
夜廻り猫の雑貨店』(深谷かほる/ポプラ社)

『ハガネの女』や『カンナさーん!』の作者・深谷かほる氏が描く、累計63万部突破の人気漫画『夜廻り猫』。そんな同作から、豪華オールカラーで読める漫画絵本『夜廻り猫の雑貨店』(深谷かほる/ポプラ社)が誕生した。2023年4月21日に発売されて以降、多くの人を魅了しているようだが、気になるその内容とは?

 原作となった『夜廻り猫』は、涙の匂いをたどって現れる“夜廻り猫”遠藤平蔵を描いたTwitter生まれの8コマ漫画だ。漫画雑誌『モーニング』の公式サイトへの掲載から始まり、現在は「コミックDAYS編集部ブログ」で好評連載中。2017年に第21回手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、2023年3月にはテレビアニメ化も果たしている。

 ちなみにアニメは、NHK総合で3夜にわたって計15話が放送され、主人公の平蔵を俳優・山田孝之が担当。ほかにも片目の子ネコ・重郎をアニメ「SPY×FAMILY」のアーニャ役などで知られる種﨑敦美、自由を愛するニヒルな野良猫・ニイを人気声優の木村良平が務め、大きな注目を集めていた。

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 平蔵は灰色の大猫で、傷つき涙する者を励ますために毎夜どこからともなく現れる。そんな彼の半てんの中でいつも一緒に夜廻りしているのが重郎。2人を陰から見守る野良猫がニイであり、その他にも個性豊かなキャラクターが数多く登場する。

 しかし今回発売された『夜廻り猫の雑貨店』では、平蔵とニイの前から重郎がいなくなってしまう。ある雨の日のことだった。

 必死に重郎を探すも、結局見つからず途方に暮れる2人。それでも必ず帰ってくると信じて、重郎を探すために始めたのが“雑貨店”である。

 もともと同作は、京王百貨店新宿店の「夜廻り猫展mini」で展示されていたもので、今回の絵本には漫画ストーリー28ページに加え、描き下ろし12枚をプラス。さらに後日談も収録されており、作者の深谷氏は「最後は温かい気持ちになれるよう一所懸命描きました」「ぜひご覧ください」と自身のTwitterで紹介している。


 SNS上はさっそく同作に対する感想で溢れかえっており、読者から「愛おしすぎて泣いてしまった」「物語が素晴らしいのはもちろんのこと、色がものすごくキレイだし装丁もカワイイ」「オールカラーの絵本に宝物がいっぱい詰まってる」「元々いいお話だったけど、描き下ろしがまた良すぎて…。さらにいいお話になってるし、泣いた」「この世界観はとてもイイ。優しさ溢れる一冊」といった絶賛の声が後を絶たない。

 はたして多くの人が太鼓判を押す物語の結末とは――。平蔵たちが紡ぐ優しいストーリーを見れば、誰もがきっと心動かされることだろう。

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