『静かなるドン』が出版社の垣根を越えて衝撃の復活連載! 累計4600万部超えの大人気任侠コメディ新シリーズ始動

マンガ

公開日:2023/4/27

(C)新田たつお

 コミックス累計発行部数4600万部超えを誇る大人気コミックス『静かなるドン』。2012年12月に連載24年の歴史に幕を下ろした同作が、出版社の垣根を越えて最新シリーズ『静かなるドン-もうひとつの最終章-』を始動する。

 もともと『静かなるドン』は、実業之日本社の漫画雑誌『週刊漫画サンデー』で連載されていた作品。昼はサラリーマン、夜は関東最大の暴力団「新鮮組」の三代目総長・近藤静也を主人公に据えた任侠コメディで、2013年には「第42回日本漫画家協会賞」で大賞に輝いている。全1175話、コミックス全108巻で完結した後も、電子書籍化によって再ブレイクを果たし、若者の間でも圧倒的な知名度を誇っていた。

 これまでテレビドラマや映画、オリジナルビデオが制作されており、2023年5月12日(金)には俳優・伊藤健太郎主演の実写映画を公開予定。なお映画は前編・後編の全2部作で、各1週間限定で上映されるという。

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 そんな折に決まった最新シリーズは、5月17日(水)に発売される集英社の隔週青年誌『グランドジャンプ』12号より幕を開ける。物語の舞台は、日本を統一してから10年後の世界。新鮮組三代目総長である近藤が新たな敵と対峙するほか、作中屈指の人気キャラクター・鳴戸と龍宝の出会いなども描かれるそうだ。

 最新シリーズの情報が解禁されてから早くもSNS上には大反響が巻き起こり、「まさか令和の世に続編が読めるとは…」「静かなるドン続編来たーーー!!」「いざという時にカッコいいドンとその仲間たちの絡みがまた見れるの嬉しい」「鳴戸と龍宝の出会いのお話も楽しみ」「最終回からおよそ10年。必ず再開してくれると信じてた」といった喜びの声で溢れている。

 また今回の物語は『グランドジャンプ』で連載されるが、ただ出版社を移籍したという話ではない。連載は集英社、コミックス(紙)の発行は実業之日本社が担当し、コミックスの電子版については集英社、実業之日本社がともに配信する予定だ。

 つまり出版社2社が協業しながら漫画家の創作活動を支えていくという新しい取り組みで、これについても「本来の刊行社である実業之日本社と棲み分けして連載していくのか、面白い試み!」などと世間から注目を集めていた。

 ちなみに最新シリーズの連載が実現したのは、『静かなるドン』の作者・新田たつお氏が『グランドジャンプ』で連載されていたドキュメンタリー作品『世田谷イチ古い洋館の家主になる』に協力したことがきっかけ。コラボ特別読切『世田谷イチ古い洋館に来た静かなるドン』が2022年10月発売の『グランドジャンプ』に掲載され、その際に寄せられた反響や読者からの強い続編の要望などに応えたいという想いから今回筆をとったのだという。

 連載開始に際して、作者の新田氏は「洋館保存に関わった静ドンを去年描いて、反響があり電子でもブレイクして10年ぶりに、やる気になりました」「何より描きたい話が浮かび、体力も回復したので久しぶりに、ぶちかまします!」と意気込みを語っている。

 およそ10年の時を経て、衝撃の復活連載を遂げた『静かなるドン』。“コミック界のドン”として、久々に新風を吹かせてほしい。

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