本のソムリエ・書店員オススメの“女性に読んでほしい！ 男心を学ぶコミック”

　毎日膨大な量の本に接し、本の知識なら誰にも負けない“本のソムリエ”としてとっても頼りになる書店員さん。そこで今回は、わんだーらんど なんば店店長の麻野昌三さんに“女性に読んでほしい！ 男心を学ぶコミック”をセレクトしてもらった。

■『宇宙兄弟』（1～19巻）　小山宙哉　講談社モーニングKC　580～590円
子供の頃の夢は金ピカ。でも大人になるにつれ大きすぎて諦めることに。とはいえ燻っているのです、胸の底で。諦めかけていた宇宙飛行士の夢を再び追いかける兄の力強い姿は何度読んでも感動です！

■『アオイホノオ』（1～9巻）　島本和彦　小学館ゲッサン少年サンデーC　540～580円
主人公・ホノオは襲い来る現実から理論武装で身を守り、できるだけ苦労をせずにプロのマンガ家を目指します。男は攻められると弱いもの。現実に立ち向かうために逃避や妄想の類は不可欠なのです。

■『REACHMAN（リーチマン）』（1～2巻）　米田達郎　講談社モーニングKC　570円
主夫として嫁に養ってもらいながら、夢である造形師を目指す夫。自信もいまひとつ持てない優柔不断な夫をグイグイ引っ張っていくパワフルな嫁。女性がいないと男はダメなものなのです。

■『孤独のグルメ【新装版】』　久住昌之/原作　谷口ジロー/画　扶桑社　1200円
“一人飯”ではなく“孤独のグルメ”。食を摂るということに何故そこまでと思うほどの情熱を見せます。うるさい店主にアームロックまでかけちゃいます。この男の“こだわり”はぜひご一読を。

■『ピコピコ少年』　押切蓮介　太田出版　693円
ゲームの面白さにどっぷり溺れていく少年。「男はこんなにバカなの？」と問われれば「ゴメンなさい」と答えざるを得ない。同じ著者の『ハイスコアガール』にはもう少し夢があります。

（ダ・ヴィンチ3月号「本屋さんの時間　本のソムリエ」より）