20年にわたり読み継がれる韓国ベストセラー小説『私書箱110号の郵便物』が日本上陸! 著者イ・ドウと語り合える記念オンラインイベントも実施

文芸・カルチャー

公開日:2023/11/8

私書箱110号の郵便物
私書箱110号の郵便物』(イ・ドウ:著、佐藤結:翻訳/アチーブメント出版)

 2023年10月3日、韓国ベストセラー小説家イ・ドウ氏の処女作にして、マスターピースとの呼び名が高い小説の邦訳『私書箱110号の郵便物』(アチーブメント出版)が発売された。それを記念し、11月17日(金)に著者自身初のトークイベントが開催されることに。オンラインで韓国と日本をつなぎ、作品の繊細な世界観を思う存分語り合う貴重な機会となる。

 イ氏は放送作家、コピーライターというキャリアを経て、2004年に『私書箱110号の郵便物』で小説家デビュー。ロマンティックでリアリティ溢れるキャラクターと、深みのある叙情的な筆致が多くの読者の心を掴み、長年にわたって読み継がれるロングセラー作品となった。

 さらに2018年には『天気が良ければ訪ねて行きます』(アチーブメント出版)が刊行され、タイトルを「天気がよければ会いにゆきます」と改めて2020年にドラマ化。ソ・ガンジュン氏とパク・ミニョン氏の主演で映像化されたことは、日本に彼女の名が周知される大きなきっかけでもあった。

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天気が良ければ訪ねて行きます
天気が良ければ訪ねて行きます』(イ・ドウ:著、清水博之:翻訳/アチーブメント出版)

 そんなイ氏のデビュー作『私書箱110号の郵便物』で紡がれているのは、FMラジオ局の構成作家と、番組ディレクターの一筋縄ではいかない恋の軌跡。誰かを好きになったときに感じる戸惑いやときめき、苛立ちなどが丁寧に描かれており、およそ20年の時を経てもその魅力は色褪せることはない。その証拠に、500ページを超える長編小説にもかかわらず、韓国では今なお「ゆっくり大切に読みたい本」として愛されているという。

 同書を刊行したアチーブメント出版の編集担当によると、30代の男女の恋愛ものでありながら若い世代からも支持されているようで、中には「500ページ超えでも一気に読んでしまった」という声も少なくないらしい。恋をしたことのあるどの年代にも通じる感情が落とし込まれているからこそ、この小説が20年も愛され続けるのだと語っていた。

 そしてこの度開催されるイベントでは、イ氏やその作品に関するトークが1時間半にわたって視聴できる。翻訳を担当したライター・佐藤結氏も聞き手として参加し、読者からの質問に答えるQ&Aも実施する予定。なぜ本のタイトルを『私書箱110号の郵便物』としたのか、著者自身が気に入っている登場人物は誰か、など、ここでしか聞けない話がたっぷりと聞けるだろう。

 イベントは、事前に「オンライン参加券」を購入すれば誰でも参加可能。参加券と一緒に『私書箱110号の郵便物』、『天気が良ければ訪ねて行きます』を購入すると、先着順でイ氏のサイン本がゲットできる。さらにトークイベントの応募特典として、参加者全員にイ氏の短編連作集『雨が降る日は入口が開く』(非売品)のPDFデータがプレゼントされるそうだ。

 イ氏の世界観が自身の言葉で語られる、ファンにとっては貴重なこの機会をお見逃しなく。

■『著者イ・ドウさんと語り合う『私書箱110号の郵便物』出版記念トークイベント』概要
日時:2023年11月17日(金)20:00~21:30
場所:zoom(オンライン)
参加費:イベント参加券1,650円、イベント参加+『私書箱110号の郵便物』付き券4,270円、イベント参加+『天気が良ければ訪ねて行きます』付き券3,500円、イベント参加+2冊セット券5,920円(いずれも税、送料込み)
定員:オンライン80名
チケット販売サイト:https://chekccori231117.peatix.com

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