特集番外編２　2007年9月号

森見登美彦的「聖地巡礼」の旅へのいざない

編集／Ｎ

こんにちは。いよいよ夏ですね。暑いですね。ベタベタするの、いやですね。そんな時期にうってつけの特集、あります。その名も、俺たちの森見登美彦大特集。第２特集ながら第１特集にせまる大盛ページ、かつてないほど汁だくさんの内容でお送りする本企画。ぜひテイクアウトして、ひとりしめきった小部屋で、最後の一滴までじっくりご堪能いただけたら幸いです。

さて、この特集の企画のひとつに「森見的京大生生活堪能ガイド」なるガイドマップがあります。紹介しているスポットは、学生食堂に居酒屋、理容店、スーパーマーケット……と、その名をあげるだけでも一目瞭然、この世に京都の魅力を紹介したガイドマップは数あれどこれほどまでに旅情をそそらないマップもなかろう！と胸をはって言うことができるほどの“癒し系スポット”満載なガイドマップです。「ひそかに思いを寄せているあの子が、どうやら森見作品を愛読しているらしい」からといって、無闇に誘うにはあまりに危険！　あさはかすぎる……！　清き男子は、ひとりで、もしくは「同志」とともに言葉少なに（自然とそうなる）聖地を巡り、森見先輩の汁だらけのキャンパスライフに思いを馳せ、森見作品の一員になった気分を味わうのが良いかと。

というわけで「よし。ならば今年の夏休みは、いざ京大へ！」という気になっ（てしまっ）た、奇特なあなたの為に、ひとつ真面目に的確なアドバイスを。京都はほんとに暑いです。それにあのガイドマップ、実はかなり広範囲。そこで、絶対におすすめしたいのがレンタサイクル。実際、私達も自転車がなかったら日が落ちる前にまわりきることなど、到底ムリだったと思います。それに、森見先輩を含む京大生のほとんどは、自転車を愛用している様子。「まなみ号」ならぬ「まさみ号」でもなんでも、勝手に名前をつけるもよし。叡山電鉄出町柳駅のタクシー乗り場付近に「かりおん」というレンタサイクル屋があります。今の時代に１日300円という値段で借りられるというのですから、悪いことは言いません、利用するのが得策だと思いますよ。