忘年会に新年会…嫌な会社の飲み会は、あのベストセラーシリーズで乗り切れ!【第3回】
更新日:2014/12/8
会話は言葉ではなく「心」のキャッチボール
会社の飲み会をついパスしたくなるのは、気の合う仲間が隣に座ってくれるとは限らない、というリスクを抱えているからだろう。普段会話をしたことがない他部署の人や顔さえ合わせたことのなかった管理職者が、会話のパートナーになることさえある。その結果、「なんか会話が続かないなぁ……」と、せっかくの飲み会なのにテンションが下がってしまうのだ。
だが忘年会や新年会ともなれば、会社行事でもありパスもしにくいもの。では、どうすれば誰とでもうまくコミュニケーションが取れるのか? そのありがたいコツを伝授してくれるのが、『誰とでも15分以上会話が途切れない!話し方66のルール』(野口敏著/すばる舎)だ。
著者の野口氏は、大学卒業後、着物専門店へ就職。1万人以上の女性を接客した経験からコミュニケーションのあり方に興味を抱き、コミュニケーション研究を重ねた専門家だ。
ではなぜ、気心が知れていない人とは会話が途切れがちになるのか? その答えを著者はこう教えてくれる。
「会話は言葉のキャッチボールではなく、心のキャッチボールなのです」と。つまり、人が話しをする時、聞き手に求めているのは「反応」なのだ。気心が知れている相手なら、どんな些細な言葉に対しても、相手に対してツッコんだり、共感したり、自由自在に会話をつなげていくものだ。
しかし相手が初対面であると、つい緊張からか、相手の言葉に対して自分が答える言葉を探すのに必死になってしまう。すると、肝心の「反応」を忘れてしまうため、会話がストップしてしまうのだ。そこで、「相手の言葉を受けたら、答える言葉よりも相手がどんな気持ちでいるのかをまず探す」、それが会話の基本だと著者は言う。
共感の言葉と柔らかく聞くことで会話を繋げよう
そこで会話を弾ませる第一のコツは「共感の言葉」だと覚えておこう。相手の言葉から相手の感情が「プラス」か「マイナス」かを察知して、「うわー」「きつい」「すごい」等と、とにかく共感して反応してあげることが大切なのだそうだ。ちなみに「大変ですね」と「よかったですね」は、会話を終わらせてしまうので“原則禁止”なのだそう。
そして著者が教える会話を次に繋げる第二のコツは、「~なんでしょうね」という漠然とした言い回しだという。答えに制限が少ない分、自由に考える余裕をもらえた気分になり、イメージが広がりやすいという。
例えば「旅行はよくされるんですか?」のように、多くの人はつい「ですか?」と質問を繰り返しがちだ。この場合、相手に取ってみるとやや畳み掛けられているような圧迫感があるという。そこで、「旅行もなさるんでしょうね」と柔らかく聞くことで、会話がつながりやすくなるのだ。
本書には、他にもまさに目からウロコのコミュニケーション・テクニックが満載だ。本書を読めば、たしかに誰とでも楽勝で15分以上は会話が持ちそうである。
ぜひ、忘年会・新年会を前にした今、本書で楽勝コミュニケーションのコツを手に入れてみてはいかがだろうか。
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