『きょうは会社休みます。』に続くか!? 新たな「アラサー処女×年下男子」マンガが始動

マンガ・アニメ

2015/5/28

 綾瀬はるか×福士蒼汰の出演で実写化され、全国の女子たちを胸キュンの渦に巻き込んだ『きょうは会社休みます。』(藤村真理/集英社)。それまで恋愛にまったく縁のなかったアラサーOLと大学生との恋愛模様は、いったい何十、いや、何百万人の独女たちを救ったことだろうか。それまで年下男子に興味がなかった層も、一気に開眼したに違いない。ここにきて、「アラサー処女×年下男子」という、ひとつの萌えジャンルが爆誕したのだ。

 そんな新ジャンルに、また注目の作品が生まれた。「プチコミック」(小学館)6月号から連載がスタートした、『絶対糖度』(山田こもも)である!

 物語は、主人公・栗村湊が見知らぬ裸の男の隣で目を覚ますところから始まる。部署異動のストレスからヤケ酒してしまった湊には、この男に関する記憶がない。いいんだか悪いんだか、どこまでヤッたのか覚えていない。というか、ヤッていたとしたら、なんの実感もない。一応初めてだったのに…。そう、湊は高校時代の初恋をくすぶらせたまま26歳になってしまった、生粋のバージンなのだ。だから、朝起きて隣に知らない男がいただなんて、あり得ない。湊がパニックになるのも当たり前だ。

 しかも、その男が湊の初恋の人・沢津橋先輩にそっくりだったから、なおさら衝撃的。湊が所属していた天文部の部長だった沢津橋先輩は、イケメンでやさしくて、湊にとっては高嶺の花。見ているだけで精一杯の相手だった。そんな彼を忘れられなかった湊は、入社したゲーム会社で、彼をモデルにした恋愛シミュレーションまで制作してしまう始末。そうやって恋愛シミュレーションに没頭することで、身動きの取れなくなっていた初恋もなんとかかんとか消化できていたのだ。

 それなのに、である。それなのに、どことなく沢津橋先輩の面影を思わせる男の出現により、湊の心は大きくかき乱されることになる。謎の男は、湊が退勤するのを待ち構えていた挙句、「責任を取ってよ」と告げる。…責任? 責任なんて言われても、と戸惑う湊に、男は追い打ちをかける。「そうやって俺を弄んで楽しい?」。恋愛ゲームしかしてこなかった湊の思考回路は、もはやショート寸前だ。そして、意を決したかのごとく、男は湊に「俺と恋してよ」と告白する――。

 もう、あらすじだけで胸キュン要素満載ではないだろうか。これを読み悶えるアラサー女子の姿が、目に浮かぶようだ。「アラサー処女×年下男子」というジャンルにおいて、最も重要なのは、恋愛経験のないうぶな女子を包み込む、年下男子の率直さ。その点において、彼は合格だろう。正体不明な点を除いては。

 とはいえ、第1話のラストで、彼の正体は判明する。彼の名前は、沢津橋陽(はる)。そう、なんとあの沢津橋先輩の弟だったのだ…! しかも、年齢は17歳。まさかの未成年。湊の思考回路は、すでにオーバーヒートだ。

 正体を明かした陽は、こう言い放つ。「兄ちゃんについて行った星の観測会で、あんたに会った。あんたは覚えてないだろうけど、俺は忘れられなかった。あんた、俺の初恋なんだよ」。初恋相手の弟に想いを寄せられる。恋愛上級者でも難しい難問が、湊のもとに降りかかってきてしまったのだ。

 ただでさえ、アラサー女子と年下男子との恋愛にはさまざまな障害があると思われる。そこに、さらにややこしい人間関係が加われば、波瀾万丈な恋愛模様になることは必至。けれど、障害があればあるほど、恋は燃えるもの。キュン死寸前の独女たちとともに、湊たちの恋を見守っていきたいと思う。

文=前田レゴ