ギャグ漫画なのに内容はガチすぎると話題! 自称美人女医が「肌トラブル」を解決!

アニメ・マンガ

2015/6/5

 「マンガで分かる心療内科」シリーズ(少年画報社)で知られる心療内科医・ゆうきゆう氏が原作を手がけたコミックスが3巻同時刊行された。このところ話題のADHDをテーマにした『マンガで分かる心療内科』の最新13巻、恋愛時の心理状態をマンガで解説する『ゆうきゆうのマンガ恋愛心理術』、そしてこの『マンガで分かる肉体改造 美肌・スキンケア編』だ。肌や顔のあらゆる悩みに対し、症状の原因から最新の治療法までを分かりやすく解説。作画は、『~心療内科』シリーズや『~肉体改造 糖質制限編』も手がけたソウ氏が担当している。

 このシリーズの魅力は、とにかくギャグ満載でひたすら面白おかしく読めることだ。マンガという表現を上手に使い、一般にはなかなか理解しづらい専門分野を分かりやすく解説した作品はたくさんある。けれど、医療という硬いテーマを扱いながらもここまでギャグに徹したものは他にないのではないか。解説役の美人(自称)女医・バラは真面目な時とボケの時の境界線がまるで分からないし、美人(自称)看護師・あやめにいたっては、バラの補佐役であるにもかかわらずボケ以外のことはほとんど話していない。毎回、悩める人の前に登場するやいなや「何なの、ていうか誰!?」というツッコミもまるで意に介さず、読者に向かって勝手に自己紹介。それ以上は何も説明しないままさっさと本題に突入するお決まりの流れは完全にギャグマンガのそれで、医療×マンガという設定からイメージする堅苦しさなどみじんもない。

 これだけ聞くと「そんなんで、扱った内容をちゃんと説明できているの?」と思うかもしれないが、そこは安心してほしい。むしろ、このマンガのもう一つの魅力はここなのだ。

 肌の悩みに限らず風邪やケガなど、突如我が身を襲った症状に対してネットや書籍から情報を集めた経験は誰もがあるはず。その時、あまりの情報の多さに「いくつもある原因のうち、自分はどれに当てはまるんだろう」「いろんな治療法がありすぎてどれがいいのかわからない」などと、余計迷ってしまった、なんてことはないだろうか。

 ギャグ要素を十分に盛り込むのが理由ではないだろうが、今作では読者に提供する情報を、症状に悩む人が最適な治療を受け、改善に向かえる最低限の量にまで絞ってくれている。そして現場を知る医療従事者の観点から、最良と思われる治療法を明快に提示してくれる。だから読んでいて迷うこともないし、「これで解決します!」と言い切ってくれるのが何とも頼もしいのだ。

 取り上げる症状は、ニキビや水虫など多くの人を悩ませるものから、シワや小顔、ヒゲ脱毛といったややニッチな需要まで幅広く網羅。肌に悩みがない人も「こんなこともできるのね~」とトリビア的に楽しめるし、新しい情報に出会えば「今まで気にしていなかったけど、ここが変われば自分だって……!」なんて、思いがけない展開が待っているかも!

文=山﨑めぐみ

マンガで分かる肉体改造 美肌・スキンケア編』(ゆうきゆう:原作、ソウ:作画/少年画報社)