名門校“ハロプロ研修生”の意義と既存グループへの期待 ―アイドル界の老舗「ハロプロ」が“今面白い理由”【後編】

芸能

2015/9/4

大変革という渦の中でハロプロをけん引し続ける既存グループへの期待

 様々な変化の目立つハロプロだが、既存グループの存在感もやはり目が離せない。いわばアイドル界の“生ける伝説”ともいえる℃-uteや、もっとも歴史の続くモーニング娘。’15、そして、改名や新メンバー加入により話題の続くアンジュルムについて、小野田さんに語って頂いた。

「現在のハロプロでいえば、それこそもっともキャリアの長い℃-uteは“ハロプロの本流”といえますね。アイドル界でいう“ミュージシャン・トゥ・ミュージシャン”のような存在で、新たな空気の流れるハロプロにおいてさらに輝きを増したようにもみえます。モーニング娘。’15は、昨年の道重さん卒業と12期メンバーの加入から、グループ内では在籍期間最長となった9期メンバー(現リーダー・譜久村聖、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木花音)が“個性を活かしてどうグループを引っ張っていけるか”に注目したいですね」

 小野田さんのいう9期メンバーの中でも、ハロプロそのものへの愛をもってハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)に加入した経歴を持つ譜久村聖。彼女がリーダーとなったのは「まさしくハロプロにとっての“歴史の転換期”のようにも見えます」と、その印象を話す。

 また、既存グループにおいて、スマイレージからの改名や新メンバー加入に驚きの声も多く聞かれたアンジュルムについては、「グループ名を未来にも繋げる選択肢」を選んだと小野田さんは語る。

「グループとしても、続けるには大きく2つの選択肢があるようにも思います。ハロプロ内を例にとれば、メンバーの入れ替えにより名前が残り続けるという“モー娘。型”か、今年3月に無期限活動停止した“Berryz工房”のように、メンバーの入れ替えがないまま続けるか。その中でも“モー娘。型”を選んだアンジュルムは、昨年加入した3期メンバーの存在がまた、大きな刺激にもなっているように思います」

 昨年10月、ハロプロ研修生から3名が加入したアンジュルム。パフォーマンス力に定評のある室田瑞希、負けず嫌いの性格も魅力にある佐々木莉佳子に続き、小野田さんは「3期メンバーの中では相川茉穂さんの“伸びしろ”に注目したいですね。アイドルとしてのポテンシャルを秘めていて、成長を見守りたいという“アイドルファンの欲求”にも応えてくれる逸材です」と、ポイントを話してくれた。

 さて、前編と後編にわたり迫ってみたハロプロの今。それこそ「ハロプロといえば『LOVEマシーン』でしょ?」と語るだけでは、もったいない程のパフォーマンスを身近なライブで味わえる貴重な存在でもある。

 アイドル戦国時代が叫ばれて以降、ライブシーンがその主戦場となった現在において「ステージでの説得力はやはり魅力です」と話す小野田さんは、17年という歴史の中で「これまでもコクのあるハロプロ流の“大河ドラマ”が作られてきましたが、新グループ誕生などによりこれからの未来を見届けられるちょうど面白い時期」とも語る。

 筆者も言うに及ばず、実際のステージを目の当たりにして心を撃ち抜かれた1人だが、楽曲やライブでのパフォーマンスを求める人たちには、ハロプロというある種の“エンターテイメント”そのものをぜひ一度体感してもらいたい。

取材・文・構成=カネコシュウヘイ