棚橋弘至「いまは胸張って”俺がエースだ!”って言える」『別冊カドカワ 総力特集 新日本プロレス』刊行記念 サイン&握手会開催報告!

スポーツ

公開日:2015/9/3

    棚橋弘至

 「プ女子」なる言葉が社会現象にもなり、急激な“V字回復”を遂げる新日本プロレス。もちろん、各定期試合も毎回満員御礼! 中でもひときわ熱い視線を受け続けるのが、「G1 CLIMAX25」でも優勝を果たした新日本プロレスのエース・棚橋弘至だ。

 大人気の棚橋のサイン&握手(&ハグ?)会が2015年9月1日(火)に、『別冊カドカワ 総力特集 新日本プロレス』刊行を記念して開催された。事前に「カドカワオフィシャルストア」から書籍を購入した200名を対象にしたイベントは大盛況のうちに終了。棚橋からの『別冊カドカワ 新日本プロレス』に関する話や、サイン会の感想も届いているので報告しよう!

    棚橋弘至

――今回、同タイミングでこちらの『別冊カドカワ総力特集新日本プロレス』や他誌の表紙を飾られましたが、ご自身ではどう思いましたか?また、周りからの反響は? そして「G1 CLIMAX」へのモチベーションなどにつながりましたか?

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棚橋:時代に愛されましたね。これだけ個性的でいろんな選手がいる中で、表紙を飾れるということは光栄なことです。AJ(AJスタイルズ)やオカダ(オカダ・カズチカ)がチャンピオンになっていて、海外での人気も中邑(中邑真輔)が抜けている。その中で表紙に選ばれるということは、この数年間僕が積み上げてきたものが評価されているのかなと。ほんとうにこのことは僕にとってご褒美ですね。
特に今回の『別冊カドカワ』はカルチャー誌じゃないですか。だから、ふだんプロレスのコーナーに行かない人でも手に取りやすいところにあるから、ほんとうにいろんな人から反響をもらいましたね。このように表紙を飾ったことで、やはり責任感が生まれますよね。それだけファンはもちろん、作ってくれた編集者さんたちの期待の表れなわけですから。「結果出してくれよ!」っていう。モチベーションでありプレッシャーにもなりましたね(笑)。でもほんとうに力になりました。

――今回『別冊カドカワ 新日本プロレス』の巻頭インタビューではご自身の「エース論」を展開していますが、改めて、「エースとは」「組織を牽引する者とは」どういう存在であるべきだと思いますか?

棚橋:エースとは期待を背負い、期待に応えること。そしてその応え方ですよね。まずは当然アベレージを出し、そしてアベレージ以上、期待以上の結果を出す。いまは胸張って「俺がエースだ!」って言えますね。組織であれば、「俺がみんなを食わせる。俺が会社を潤わせる」くらいの気持ちでいます。

    棚橋弘至

――『別冊カドカワ 総力特集 新日本プロレス』全体を通しての感想をお願いします。

棚橋:いやぁ~、読ませるところあり、企画モノありで、ほんとうに盛りだくさんですね! 企画の硬軟もそうですが、蝶野さんや越中さん… 出てくる人もレジェンドからヤングライオンまで、切り口がいくつもあって。あと、各選手の「肉筆アンケート」ですか、あれは面白かったですねえ。僕も知らなかったことがたくさんあったので、新鮮でした。

――今年の「G1」に優勝したが、プロ野球やサッカーとの優勝とは違い、またすぐに大事な試合が続々と控えています。棚橋選手はいつもどのように乗り越えているのですか?

棚橋:まずプロレスは終わりがないんですね。これは僕流に言うと「クリアのないRPG」なんです。ひたすらレベルを上げ続けるしかないと。一過性の成功ではなく、コンプリートを目指すんです。まだあの敵倒してないな、あのアイテム取ってないな、とか。今回も優勝したからとはいえ、たとえ決勝戦であっても、試合の戦略性だったり、技の細かいミスだったり、反省は尽きないんです。だから現状に満足したことがないんです。もっと次はいい試合を。もっと次は完成度の高い試合を。と視座を高めることでモチベーションをキープしていますね。もちろんその時々の充実感には浸るんですけど、またすぐに次のやるべきことが見えてきますね。

――サイン会を終えての感想はいかがでしょうか?

棚橋:ほんとうにこの『別冊カドカワ』の中身のバラエティ感を表すように、老若男女いろんな方が来てくださいました。小学生低学年からご年配の方まで、北から南、全国から東京に一泊してまで来ていただいた方……、久々にがっちりファンの方と“対話”をした感じです。めちゃくちゃパワーもらいました!

    棚橋弘至

――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。

棚橋:引き続き“全力”で盛り上げていって、また『別冊カドカワ』で新日本プロレスを扱っていただけるように、僕が引っ張っていきます! 最後に、プロレスファンのみなさん、「愛してま~す!!」

棚橋弘至
1976年11月13日生まれ・岐阜県大垣市出身。立命館大卒。99年4月に新日本プロレスに入門し、同年10月U-30王者に。06年7月、第45代王者として、IWZPヘビー級王座を初載冠。(以降、同王座を7度獲得。)09年、11年、14年、プロレス大賞受賞。15年の「G1CLIMAX25」では見事優勝を果たした。

    棚橋弘至

■『別冊カドカワ 総力特集 新日本プロレス
価格:926円(+税)
発売日:2015年7月22日(水)
発行:KADOKAWA