棚橋弘至があきらめない仕事術&生き方を伝授!「100年に一人の逸材」について/『カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力」』②
新日本プロレス、不動のエース・棚橋弘至。「100年に一人の逸材」は、逆境の中でもがきながらも、なぜリングに上がり続けることができるのか? 職場や家庭で孤独を感じ悩める読者の背中を押し、あきらめない仕事術&生き方を伝授する…!
『カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力」』(棚橋弘至/マガジンハウス)
「らしくないこと」が最大のセールスポイントとなる。──「100年に一人の逸材」について
「新日本プロレス〝100年に一人の逸材〟棚橋弘至です」──。
僕は挨拶をするとき、「100年に一人の逸材」と自ら考えたキャッチコピーを、必ず名前の冒頭につける。
このキャッチコピーを考えたのは2008年12月。当時、IWGPヘビー級王者の武藤敬司(むとうけいじ)選手とのタイトルマッチ(2009年1月4日・東京ドーム)を目前に控えているときだった。
武藤さんは誰もが認めるプロレス界の超大物。知名度、体格、過去の実績、ファンの支持──、それらがすべて自分よりも上だった。
そんな強敵を前に、「どうすれば自分に追い風を吹かせることができるのか?」……。僕は思案を重ね、…