夢枕獏×やまあき道屯の最強タッグ誕生!『大江戸恐龍伝』コミカライズ化に大反響「予想を軽く超えてきたな」

マンガ

公開日:2016/5/9

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 江戸時代中期の平賀源内の活躍を描いた冒険譚小説『大江戸恐龍伝』が、『ビッグコミックオリジナル』9号でコミカライズ化を果たした。イラストは『IZUMI』や『びわこさん』を描いたやまあき道屯が手掛けるとあって「どんな風にコミカライズ化されるか楽しみ」「イラストに趣があるからこのタッグは最強だな!」「外れるわけない文句なしの二人」と連載開始直後から早くも絶賛の声が多く上がっている。

 原作・夢枕獏の『大江戸恐龍伝』は構想から完結まで約20年の歳月をかけて書き上げられた全6巻の超大作。舞台は明和8年、発明家としても知られる平賀源内がエレキテル(静電気発生機)を世に生み出す5年前のこと。44歳の源内は高松藩を脱藩中に恐竜の化石を発見。そしてそれと同時期に難破船の乗員が漂流した島で恐竜に襲われて――。と、物語の序盤から息もつかせぬ展開で読者を圧倒し、「謎解き、人情、アクション、冒険、SF…おいしい要素盛りだくさんの超大作」「例えるなら…そう、江戸版ジュラシックパーク!」「迫力満点、スケールも大きくてハラハラドキドキが止まらない!」と、ファンを興奮させた。

 特に読者からは「謎解き時代小説」という声も上がっている通り、作中に出てくる琉球文字の暗号の謎や、龍の化石を持ち帰った有野作之進が残した絵文字、複雑に絡み合う人物相関図、龍の存在など、随所に散りばめられた不可思議な謎と、それに付随して大きなっていくスケールに圧巻されているようす。

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 そんな人気小説の『大江戸恐龍伝』が、やまあき道屯でついにコミカライズ化される。やまあき道屯と言えば『IZUMI』『エナジィ』『エロヒム』など良作を生み出し続けているが、特に人気が高いのは時代漫画である『明治骨董奇譚 ゆめじい』。明治末の京都で働く骨董屋「夢堂」の店主・ゆめじいさんが、物に宿った念を感じ取る能力を使って、念の謎を解き明かし、人の情や思いに触れていく怪異譚だ。

 物語はさることながら、同作が特に注目を浴びているのは、時代漫画にあった筆致にある。おどろおどろしさの中にも優しさや温もりが感じられるイラストに「やまあき先生の絵はほんと時代漫画に合ってるよな」「この時代を知らないのに懐かしいって思わせてくれるイラストの数々。先生ってもしかして500年くらい生きてるんじゃ…」「鳥獣戯画を思わせるような筆致。ふんわりと優しくて、でも力強い」「時代漫画描かせたら天下一品。右に出る者はいない」と大絶賛されている。

 今回のコミカライズ化も時代物であるため、ファンからの反響はすさまじく「読んだけど、やっぱこの2人のタッグはやべえわ」「原作に合った忠実な作画。予想を軽く超えてきたな」「もう永遠にタッグ組んでほしい」といった歓喜の声が。最強のタッグと名高い両者の大傑作『大江戸恐龍伝』。同作を読めば、夢枕獏とやまあき道屯の偉大さを肌に感じられるかも。

■『大江戸恐龍伝』6巻
著:夢枕獏
価格:745円(税込)
発売日:2016年1月4日(月)
出版社:小学館