楳図かずお『ウルトラマン』完全版発売決定にファン大興奮「うそっ懐かしっ!! 嬉しい」

アニメ・マンガ

2016/6/9

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 『おろち』『漂流教室』『まことちゃん』といった大人気作品を生み出したホラー漫画界の巨匠・楳図かずお。そんな楳図がかつて描いた漫画『ウルトラマン』が、カラーページや各章の扉絵を収録した完全版として2016年7月から9月にかけて全2巻で刊行されることが決定した。これにファンからは「なにこれ、凄ぇ見てぇぇぇぇぇ!」「あ、小さいころ読んだことあるやつだ! 絶対欲しい!!」「うそっ懐かしっ!! 嬉しい」と狂喜乱舞している。

 同作は、テレビ特撮版「ウルトラマン」の番組放送と同じ1966年から『週刊少年マガジン』にて連載されていた作品。「ウルトラマン」の本放送にとらわれず楳図の独自視点から描かれていた同作は楳図漫画の特色が色濃く出ており「これはヒーローもの? ホラー作品じゃないの!?」「怖すぎる!!」といった声が数多く上がり、当時まだホラー漫画に免疫のなかたった子供たちを震え上がらせた。

 特にその細かな線で描かれる怪獣たちの衝撃はすさまじく、「細かい線でびっしりと描かれた絵がとにかく怖い」「バルタン星人ってこんな恐ろしかったっけ!?」「ミイラ人間が超絶リアルでやばい」「ガヴァドンAが不気味すぎる!」と大反響を呼ぶことに。

 勿論、物語の展開もホラー的な要素が強く、少年がバルタン星人にのりうつられ、次第に体と精神がバルタン化していき「ケケケ ぼくはもう半分バルタン星人なんだよ」とつぶやくという内容はホラーそのもの。さらに楳図があまりにホラーシーンに力を入れて長く描きすぎた回ではページに収まらず「この後ウルトラマンがジラース(怪獣)を倒したのは言うまでもありません」と、ウルトラマンの目玉となる怪獣を倒すシーンを文章で終わらせてしまったという伝説も、ファンの間で今なお語り継がれている。

 しかし注目されていたのはホラーばかりではなく、悲劇的な物語も秀逸だと話題に。ミイラ人間の伴侶動物であるミイラ怪獣ドドンゴの登場する回では、ドドンゴがウルトラマンによって殺されたミイラ人間の死を悲しみ、街に復讐に行く。しかしウルトラマンによりスペシウム光線によって倒されてしまうという内容が描かれ「ドドンゴとミイラ人間の絆が泣ける!」「これは文句なしの名作」「子供心にドドンゴに同情した。ウルトラマンでここまで胸が詰まる物語はない!」と大きな感動を呼んだ。

 そんな、かつての少年少女たちを恐怖と感動に包み込んだ、楳図かずお版『ウルトラマン』が完全版となり発売されると発表されると「貸本屋で借りてむさぼるように読んでいたあのウルトラマンが手に入るの!?」「TVのウルトラマンのストーリーを補完してる回とかあるんだよね! 嬉しい、絶対買う!!」「ウハーーー! 小学生の時、怖いもの見たさで読んでた頃の気持ちが蘇ってくるぜ!!」「扉絵とカラーページもつくとか最高かよ!」と歓喜の叫びがあちこちで上がっている。

 中には1978年にサンコミックスから発売されていた同氏の『ウルトラマン』を持っているというファンもいるようで「これを待ってたのよ~! サンコミックスの3巻だけあるけど、他の2冊がないんだよね。ここにきて完全版なんてこれは朗報!」「子供の時サンコミックス版持ってたけどボロボロになるまで読んでた! この機会に完全版買うー!」と改めて手に入れたいという人の声も多数聞かれる。

 かつての楳図版『ウルトラマン』を知る少年少女には、子ども時代の懐かしさを蘇らせてくれる同作。読んだことのある人は勿論、読んだことのない人も、楳図の作り出した恐怖と感動をあらためて味わってみてはいかがだろう。

■『ウルトラマン<完全版>』1巻
著:楳図かずお
価格:1,998円(税込)
発売日:2016年7月23日(土)
出版社:復刊ドットコム
⇒「復刊ドットコム」公式HP