子どもの身長は「9歳までの生活習慣」がカギ!? 「よく寝て」いても、身長を伸び悩ませる要因とは?

出産・子育て

2016/8/14

『身長は「9歳までの生活習慣」で決まる』(飛田健治/幻冬舎)

 近年、高身長でスラッとした子どもが増えてきたといわれる。欧米型の食事の影響や、親の生活習慣に対する意識の高まりなどの結果だと見られている。そんな中だからこそ、低身長の子どもの存在が目立ってしまう。

「10年前から日本人の身長は伸び悩んでいる」

 こう述べるのは、日本で数少ない「身長治療」の専門医・飛田健治氏の著書『身長は「9歳までの生活習慣」で決まる』(飛田健治/幻冬舎)。

 本書によると、確かに、近年の日本人は欧米人に引けを取らないほど手足が長く、スマートで背の高い人が増えてきた。しかし、それは食生活が大きく変化した戦後からの高度経済成長期を中心に、2005年まで。2005年からは、日本人の身長は止まっているという。それどころか、文部科学省の発表によると、「日本人の身長はこれ以上伸びない」だけでなく、「今後は低くなる可能性が高い」というから驚きだ。

 すでに広く知られている感があるが、医学的には身長が伸びるか否かは「成長ホルモン」をいかに多く分泌させられるかにかかっている。本書では、身長が伸びるメカニズムとして、骨の伸びしろである「骨端線」の存在や、その成長に「成長ホルモン」「性ホルモン」「甲状腺ホルモン」の3つのホルモンが大きくかかわっていることが詳細に説明されているが、それについては本書に当たってもらいたい。

「成長ホルモン」が分泌されるのは、夜、それも寝ている間。やはり「寝る子は育つ」なのだ。しかしながら、「よく寝て」いても、身長を伸び悩ませる要因がある。日本人の身長を止めている正体。それは「ストレス」だという。

 ストレスは、命にかかわるような危険にさらされたとき、すぐに逃げられるように体を緊張状態にする防衛システムと考えている。具体的には、ストレスを受けると自律神経のうちの交感神経の働きによって体が緊張状態になるが、その際、コルチゾールというホルモンの分泌量が増す。このコルチゾールは、炭水化物やタンパク質、脂質の代謝をコントロールしている、生体にとって必要なホルモンだが、増えすぎると身長を伸ばす成長ホルモンの分泌を抑制してしまうという。

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