離婚しやすい人の見分け方――喫煙する男性の離婚リスクは通常の1.9倍、女性の場合は2.7倍に

恋愛・結婚

更新日:2021/1/26


先日、知人が離婚しました。「またあんたの不吉な予言が当たった!」と友人は驚きましたが、離婚しやすい人かどうかを見分けるのは実は難しくありません。

当事者の視点から参考にできるポイント

「夫婦の会話を15分見れば離婚の確率を91%の確率で当てられる」と豪語したのはゴットマンという研究者。彼は口論のときのコミュニケーションから離婚しやすい4つの因子を見つけだしました。ちなみにゴットマンが危険だと言っているのは下記の4つです。

【離婚に繋がりやすい夫婦喧嘩のスタイル】
・相手を批判し責める
・バカにし侮辱する
・言い訳し正当性を主張する
・話し合いの場から逃げる

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 どれも納得できる内容ですが、口論の現場を見る機会は現実にはそうそうありません。そこで筆者は離婚に結びつきやすい性格特性に着目し、普段のコミュニケーションスタイルから推測する方法をとっています。そのため、ジャッジにはある程度長い時間の観察が必要です。

客観的な視点から参考にできるポイント

「なんだ」とガッカリした人のために、簡単にわかる離婚しやすい人の見分け方をいくつかご紹介します。

【ここに注目!】
・喫煙習慣の有無

タバコを吸う人は離婚しやすいという研究は少なくありません。でも研究の多くは海外のもの。「日本では違うよね?」と思いましたが……日本での研究もありました!

 研究者の調査によると、タバコを吸う人が離婚する傾向は吸わない人に比べ強くなり、男性で1.9倍、女性にいたっては2.7倍にもなるそう。(※参照:Fukuda et al,2005)

 もちろんタバコを吸っていても家庭円満なケースは多いと思いますが、吸わない人の気持ちを配慮する「思いやり力」や、喫煙の習慣を手放して喫煙しない習慣に馴染む「受け容れ力」などは結婚の継続と関係ありそう。特に配偶者が喫煙しない場合、子供がいる場合は要チェックです。

・離婚経験の有無
恋愛市場ではバツイチの皆さんがモテているそうです。理由のひとつが「今度こそ失敗しないよう、大事にしてくれそうだから」というもの。しかしながら再婚の場合、離婚リスクは高くなり、初婚に比べ1.53倍に。初めての離婚は大変ですが、一度やってしまうと心理的抵抗が少なくなるのでしょうか。

・親の離婚経験の有無

 両親の離婚経験は子どもに影響を与えます。恥ずかしながら筆者は3人兄弟で、3人の離婚回数はトータル6回。まさかと思って両親に確認してみたところ、父が再婚だったという、新たな事実を知ることになりました。

 とほほ……。たしかに離婚に寛容な親のもとでは、子が離婚を選択しやすくなるかも。残念な話ですが、離婚に影響を与えるとみられる遺伝子も発見、研究されています。

 筆者と同じく、観察・分析が好きな人の参考になればと思います。

文=citrus藤田尚弓