『トリコ』超シリアスシーンにまさかの両さんマユゲで「こち亀リスペクトすごすぎ!」と話題に

マンガ

公開日:2016/10/1

 2016年9月17日(土)に発売された『週刊少年ジャンプ』42号で40年にわたる連載についに幕を下ろした『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。『こち亀』一色となった同誌では、各連載に隠された40個の両さんマユゲを探そうという企画も開催され、様々な場所に配置されたマユゲが話題になっていた。そのなかでも、島袋光年の『トリコ』では超シリアスな場面に両さん極太マユゲを登場させ、「ここでかよ!」「リスペクトすごすぎ」「ギャップすごすぎでわらっちゃったわ!」と大きな衝撃を与えている。

 『トリコ』387話は、トリコをかばったスタージュンがアカシアに噛み潰され、体が真っ二つになってしまうという衝撃のシーンからスタート。そこを間一髪三虎が助けに入るが、スターはすでに瀕死の状態。自分の最期を悟ったスターは兄弟であるトリコに力を授ける。スターから飛び出した“何か”を飲み込んだトリコはまるで幻覚のような世界に迷い込み、鬼の姿をした自分の“食欲”そのものと出会い、グルメ細胞の核と言われる“センター”を食べ、ついに“食欲”と一体化し、強大な力を手に入れる。

 物語の大きなターニングポイントとなりそうな、このシリアスな展開のどこに両さんマユゲがぶち込まれたかというと、トリコの口に“食欲”が“センター”を押し込んでトリコが変貌を遂げるシーン。トリコは一度毛だらけになり、それから毛が全て抜けるのだが、頭もツルツルになり、厳粛な顔で目を閉じるトリコの顔にはおなじみの繋がりマユゲが。

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 かなりシリアスなシーンで、しかも顔のドアップというコマにギャグのような極太両さんマユゲをつけ足した島袋光年の計らいに、「唐突な眉毛にクソワロタ」「突然のマユゲに吹いた」と読者も笑いをこらえきれなかったようだ。その次のコマで“食欲”は「フフ………まいったな……」と一人考えるのだが、これも「眉毛に対してのコメントとしか思えねえ」とざわつきは収まらないよう。しかし、ここまで大切な目立つコマに両さんマユゲを書き込んだということには「冷静に考えれば凄いよなぁ」「こち亀のこと愛しすぎだろ」と笑いながらも感動しているようだった。

 10月3日(月)発売の『週刊少年ジャンプ』44号には島袋光年のこち亀トリビュート作品が掲載予定とあって、どんな『こち亀』愛を見せてくれるか楽しみにする読者も多いようだ。クライマックスを迎えた『トリコ』と合わせてこちらも見逃せない。