「+1cm」で人生が劇的に変わる!? 世界でシリーズ累計75万部を超えたベストセラーが日本上陸!

暮らし

2016/12/5

『+1cm(プラスイッセンチ) たった1cmの差があなたの世界をあなたの世界をがらりと変える』(キム・ウンジュ:文、ヤン・ヒョンジョン:イラスト、簗田順子:訳/文響社)

 人間関係や恋愛、仕事と、毎日“そこそこ”楽しいけれど、なんとなく満たされない。面白いことがないかと違う世界を妄想はするものの、自分は受け身でなかなか行動を起こすことができない。そのような人は、自分のみならず周囲にも多くいますよね。そしてそれは、海を越えた韓国やアメリカなどでも一緒。けれどほんの少し、それもたった“1cm”世界の見方を変えるだけで、今の生活から180度違う生活を送れることを知っている人は、世界中を探してみても、ごくごくわずかなのではないだろうか。

 『+1cm(プラスイッセンチ) たった1cmの差があなたの世界をあなたの世界をがらりと変える』(キム・ウンジュ:文、ヤン・ヒョンジョン:イラスト、簗田順子:訳/文響社)は、世界でシリーズ累計75万部を超えた韓国発のベストセラー本。男女が持つ恋愛観の違いや孤独との向き合い方、ストレスまみれの日常生活を軽くする考え方などが、6つの章にわたり紹介されている。

 著者は、ギャラクシーやサムスングループなどのキャンペーンを担当した気鋭のコピーライターで、本書には心にスッと届くユーモアあふれる彼女の言葉があふれている。そして、こちらの気持ちをふわりとあたたかく包んでくれるイラストが、素朴な色使いながら、なんともかわいい。まるで絵本を読むような気持ちで、ページをめくるのが楽しい気持ちになる。ただし、著者が語る言葉は決して夢想ではない。実際に思考のスイッチを“+1cm”変えるだけで、心はグッと軽くなるのだ。

 例えば、大好きな彼氏と別れたとき。たいていの人は悲しみに暮れ、あの有名な歌詞のように「もう恋なんてしない」と思うことが多いだろう。しかし著者は、その状況を「プラナリア」に例えてしまうのだから驚きだ。ちなみにプラナリアとは体を半分に切断しても、そこからまた頭部や尾部が生えてくる再生能力が高い扁形動物の一種。つまり恋愛においても身を引き裂かれるような悲しみに暮れようが、時間が経てばまた元通りの自分に戻るということなのだが、それにしてもプラナリアとは。個人的には、恋愛がキレイなものではないとも言われているような気がしてしまうが、それはきっと自意識過剰のせいではないだろう(生身のプラナリアをぜひ検索してほしい)。

 また、本書では読者を救う言葉だけではなく、時に戒めの言葉も登場し、見てみぬふりを続けてきた心を見透かされたような気持ちにもなる。普段生活をしている中で、私たちは知らず知らずのうちに自分の限界や、見たくないものを見ないという慣習におそらく捕らわれているのだろう。それでも本書のような“+1cmに気付くきっかけ”と出会うだけで、そこから自分の世界は大きく変わり、肩の力が抜け、心は軽くなるものなのだ。

 本書を手に取ろうと行動を起こすことも、“+1cm”の差となり世界の見方がたちまち変わる。本書に出てくる登場人物たちにも隠れた設定が満載で、それを知ったあとに読めば、紹介されてきた言葉をさらに噛みしめることができるだろう。いつもの本屋ではなく、違う本屋まで足を運んでみること。それだけで自分の世界が変わることを、まずは実感してみてほしい。

文=椋鳥