紫の野菜を使うと「高そうな料理」に見える!? 知っておくと一段とばしで料理上手になれるコツ

食・料理

公開日:2016/12/18

 料理が上手くなる新常識106を紹介する『菜箸のひもを切ると料理はうまくなる』が、2016年12月16日(金)に発売された。

 料理を作る時、「段取りが悪い」「作るのに時間がかかる」「メニューがなかなか決められない」「味付けで失敗する」「洗い物がめんどくさい」といった悩みを抱えてはいないだろうか? そんなストレスを感じる人におすすめしたいのが「菜箸のひもを切る」こと。それは、料理にまつわるあらゆる悩みに通じる「常識を断ち切る1秒」なのだ―。

 同書の著者は、著書累計340万部を突破した人気料理家、小田真規子。これまでに料理レシピ本大賞の準大賞1冊、入賞3冊という実績を持ち、料理家として初めて中学校の技術家庭教科書を料理監修したという経歴を持つ。

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 そんな料理家人生で培った「知るだけで、一段とばしで料理上手になれるコツ」を教えてくれるのが『菜箸のひもを切ると料理はうまくなる』。買い物の考え方、献立の哲学、冷蔵庫の収納、ゆで方、焼き方、炒め方、調味料の個性、道具との付き合い方、洗い物の効率いい順序など、料理まわりのすべてを網羅している。

知るだけで、一段とばしで料理上手になれるコツ
・完璧な野菜を1つだけ挙げるなら、赤パプリカ
・副菜は、4種類だけ覚えておく
・煮物の最初に「炒める」とうまみが段違い
・紫の野菜を使うと、「高そうな料理」に見える
・白の「びわこふきん」を使うとキッチンが愛おしくなる
・「塩だら」「鮭」「かじき」は、肉のように使う

 「冷蔵庫にあるものでパパッと作れる」「献立をサクサクッと思いつける」「段取りよくパパッと料理を作れる」、そんな「憧れの料理上手」になりたいなら、ぜひこの本を読んでみよう。「レシピ本を何冊読んでも、根本的に料理が上手くならない…」そんなふうに思っている人には、目からウロコの一冊になるだろう。

買い物は、週2回でいい
毎日スーパーに行って、特売を見ながら今日の献立を考える。それはそれで楽しいものだが、迷いながらちょこちょこと買い物をする時間は、積み重なると結構なタイムロス。買い物というのは、料理に使う「素材」を決めるアクション。毎日ゼロから食材を選んでいては、頭が疲れてしまう。なので、素材について頭をつかうのは週2回だけにする。そうすればそれ以外の日は、「調理法」と「味付け」を決めるだけでいいのだ。

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キッチンの色は2色までにすると、物が多くても片付いて見える
最近は、赤くて可愛いお鍋や、黄緑色のプラスチックのボウルなど、カラフルな調理器具が増えた。しかし、あなたが最低限ラクをして「いつでも人に見せられるくらいきれいなキッチン」にしたいなら、キッチンに持ち込む色は2色まで。いまもし、あなたの家のキッチンが雑然として見えるなら、それは「物が多い」のではなく「色が多い」のだ。著者は、キッチンに置くものはすべて白をベースにグレー(シルバー)でまとめているそうだ。こうすると、片付いている感がすぐに出せるので、少しくらい乱れていてもあまり気にならなくなるという。

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紫の野菜を使うと「高そうな料理」に見える
レストランで出て来る料理の色をよく見てみると、サラダや肉料理の付け合せなど、思った以上に紫色の野菜が使われていることに気づくはず。野菜の色というのは白と緑が多く、紫というのは食品にはあまりない色。もともと高貴な色とされていることから、少し使うだけで特別な感じが出せる。中でも使い勝手がいいのが紫玉ねぎ。日持ちがよく、使い方も普通の玉ねぎと同じなので、いつもの料理にちょっとプラスするだけでいいのだ。

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小田真規子
料理家、栄養士。スタジオナッツを主宰し、レシピ開発やフードスタイリングの他、中学校技術・家庭教科書(平成28年度)の料理監修などさまざまな食のニーズに携わる。「誰もが作りやすく、健康に配慮した、簡単でおいしい料理」をテーマに著書は100冊に上り、料理の基本とつくりおきおかずの本は、ベストセラーに。雑誌『オレンジページ』『エッセ』や、NHKテレビ「あさイチ」では定期的にコーナーを担当、わかりやすいレシピにファンも多い。著書に『料理のきほん練習帳(1・2)』、『つくりおきおかずで朝つめるだけ! 弁当(1~4)』。『一日がしあわせになる朝ごはん』は2016年料理レシピ本大賞in Japan準大賞を受賞。

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