いま勉強を始めるなら、ファイナンス! 15歳で起業した男が教える、ファイナンスの基本

ビジネス

公開日:2017/1/6

 ファイナンスとは何かを概観し、ファイナンスの世界の奥深さを紹介した入門書『ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。』が2016年12月15日(木)に発売された。

 一時期の会計ブームに続いて今、ファイナンスのプチ・ブームが起きているといわれている。同書は、ファイナンスとは何かから説き起こし、数式を使わずに俯瞰した初学者のためのファイナンス入門書だ。

 著者の正田圭は1986年奈良県に生まれ、15歳で起業した人物。インターネット事業売却後、未公開企業同士のM&Aサービスを展開し、事業再生の計画策定や金融機関との交渉、企業価値評価業務に従事。現在は、自身が代表を務めるティガラグループにて、ストラクチャードファイナンスや企業グループ内の再編サービスを提供している。

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 正田は、ファイナンスについて「お金を生み出すノウハウでもなく、特殊なスキルでもなく、教養であり、お金という枠組みで思考するためのフレームワーク」と定義。そんなファイナンス感覚を身につけるために、同書ではまずM&Aの実例をとり上げ、堀江貴文やソフトバンクの孫正義、宇宙事業を行うスペースXのイーロン・マスク、著名な投資家ウォーレン・バフェットらの考え方を紹介する。

 また、ゴールドマン・サックスを始めとする投資銀行やファンドといった金融会社、実際の担い手である事業会社が駆使する、LBO(レバレッジド・バイアウト)、逆張り(事業再生)、ロールアップ(流動性化)、種類株式の活用について解説。

 最後にファイナンスという視点で、今後のビジネス環境の変化にいかに対応していくかを具体的に論じている。ファイナンスを通じて、企業や企業トップを支えていく一翼を担いたいというモチベーションが、学ぶ意欲を向上させると同時に企業のポテンシャルをも高めることにつながる。同書を読んで、ビジネスの猛者たちと互角に渡り合える“武器”を手に入れよう。

<目次>
はじめに 武器としてのファイナンス
PART1 ファイナンスとは何か
第1章 事業家はなぜ巨額報酬を受け取るのか
第2章 ファイナンスに関するよくある勘違い
第3章 ファイナンスには教科書がない?
PART2 ファイナンスの最前線
第4章 企業は勝ち続けなければならない存在である
第5章 M&Aとは何か
第6章 M&A、儲けのカラクリ
第7章 企業を再生するファイナンス
第8章 世界最大の投資銀行ゴールドマン・サックス
第9章 得体の知れないファンドの正体
第10章 成長を飛躍させるベンチャーファイナンス
PART3 これからの未来をどう作るか
第11章 不確実性が高いからこそファイナンスの世界にはチャンスがある
第12章 最先端のファイナンス思考法
終わりに ファイナンスは意思決定の技術である

※掲載内容は変更になる場合があります。