バーチャル小説家アイドル・文野はじめが上海で始動! 日中合同小説プロジェクトも!

エンタメ

2016/12/30

 2016年12月16日(金)、ディスカヴァー・トゥエンティワンが中国出版社とタッグを組み、次世代の才能を発掘・メディアミックス展開させる2つの合同プロジェクトの始動を発表した。

バーチャル小説家アイドル、文野はじめの新レーベルが上海で始動!

 「“バーチャル小説家アイドル”文野はじめ」が作家を務める小説レーベル「NOVELiDOL(ノベライドル)」は、2014年12月にディスカヴァー・トゥエンティワンの新小説プロジェクトとして発表され、二次元の小説家というコンセプトが反響を呼んだ。2016年に上海の大手出版社・上海世紀がライセンス契約を締結。文野はじめをプロデューサーに迎え、新レーベルを立ち上げると発表し、8月に行われた中国版・文野はじめのお披露目および記者発表会には多くのファンが来場した。

中国版「文野はじめ」の新ビジュアル

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    日本版ビジュアル
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    中国版ビジュアル

 同レーベルは北京の大手映画会社「北京鳳儀社」と連携し、映像化・舞台化・コンサートなど360度展開を進める予定で、中国ではすでに2名の作家が「NOVELiDOL」からデビューしている。発表された小説にはすでに映像化のオファーが複数あり、『肺に植えたスギでバイオリンを作った』(杉樹種在肺里,我把它做成了小提琴)は、中国国家話劇院で舞台化が決定している。

 中国でのNOVELiDOL創作に参加できるのは、すでにいくつかの小説を発表している30歳以下の作家に限られ、独自の育成システムでさらに磨きをかけるということだ。

 このプロジェクトに対し、上海世紀の副社長・副総編集長の林嵐(※嵐は簡体字)は「才能のある若い書き手を求めている。作家だけではなくマーケットを育てていきたい」と語った。若い書き手によるマルチメディア展開が今後楽しみだ。

新進気鋭の若手著者2名による連作小説でグローバルコンテンツの360度展開を実現

 もうひとつは、北京の大手エンターテインメント企業、北京磨鉄ホールディングスとの連作小説プロジェクト。日中の出版社による合同チームが、テーマやプロットの作成から作家の選定までを共同で行い、映像化を視野にいれて小説作品を制作する画期的な試みだ。

 同プロジェクトは、国境を越えたグローバルコンテンツを日中共同チームで作り、映像化やゲーム化を含めた360度展開を目指すという構想からスタート。従来の小説制作と異なるのは、ジャンル、テーマ、プロット、構成が、小説家によってではなく、日本と中国それぞれの出版社の代表および編集者・版権担当者で構成されたプロジェクトチームによって制作される点だ。

 今回、合同編集会議を重ねた結果、ストーリーは中国人と日本人の2人の主人公による、アクション系の連作小説シリーズに決定した。タイトルは『HUMAN CODE』に決定。第1巻を日本、第2巻を中国著者が執筆。中国におけるドラマ化や映画化を視野に入れたプロジェクトとなる。

 同プロジェクトの書き手にふさわしい新時代の作家として、中国側は若手の注目株、秋風清(※風は簡体字)を起用。日本側は『リング』『らせん』などを生み出した日本を代表する小説家・鈴木光司の長女、古谷美里を抜擢。その後、作家陣を加えた日中のプロジェクトのチームにより、登場人物の肉付けを行い、2カ国間のフィードバックを経て連作小説が書きすすめられた。作品は2017年夏頃に完成させ、日中同時発売を予定している。

 このプロジェクトに対し、秋氏は「プロジェクト自体が小説のように素晴らしいと感じた」「異なる文化を背景に持つ作家との共作はとても刺激を感じる」とコメント。古谷氏も文化の違いは刺激になったと語り「中国から見た日本の魅力を意識し、さらにアジアというもう少し大きい観点から見て魅力的かどうかを考えた」と執筆にあたっての思いを語った。異なる文化を作家同士が意識することで、よりスケールが大きい物語が生まれそうだ。

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