今年こそ彼女をゲットできる(orドン引きされる)かもしれない究極にクレイジーなナンパ術!

恋愛・結婚

2017/1/25


『「裏モノJAPAN」編集部セントウのクレイジーナンパ大作戦20』(仙頭正教〈せんとうまさのり〉/鉄人社)

 男性の草食化が叫ばれる昨今、「ナンパ? そんなものありえないよ!」「そこまで女性に対してガツガツするのはみっともない」という男性は、筆者の周囲にも数多く存在します。そういう男性にどうして彼女を作らないの? と聞くと、絶対に返ってくる言葉、それが「出会いがない」です。

 確かに、体育祭や文化祭など男女の共同作業的イベントを定期開催してくれていた学生時代と違い、社会人になると本当に出会いがない。毎日、自宅と会社の往復で、出会いといえば社内か、たまに呼ばれる合コン。本屋で手を伸ばした本にたまたま手と手が重なりあって……というロマンチックな出会いは、普通に生きているだけじゃ転がっていないわけです。

「だったら無理やり出会いを作ればよくない?」という、極めて現実に即した手法が「ナンパ」といわれるものであり、出会いがないと嘆く男性の参考になるかもしれない(可能性は低い)のが『「裏モノJAPAN」編集部セントウのクレイジーナンパ大作戦20』(仙頭正教〈せんとうまさのり〉/鉄人社)です。

 クレイジーナンパ大作戦とある通り、本書に出てくるナンパ方法は珍妙なものばかり。たとえば、表紙にも使われている写真。「恋人ボシュー」の文字と顔写真、携帯番号を書いた自作の巨大看板を、新幹線の窓から見えるところに立てるというナンパ作戦の一コマです。乗客が移りゆく窓の景色をぼんやり眺めているところに、突如として現れる謎の巨大看板。思わず心惹かれ、電話をかけてくるだろうという計画なのですが、当たり前にこんな不気味なものを見て女性が連絡するはずもなく、かかってくるのはイタ電ばかり。しかし電話口で「お前、バカなの?」と辛辣な言葉を浴びせられても、めげることはありません。ひたすら新幹線が看板の前を通り過ぎていくのを眺めつつ、女性からの連絡を待つのです。なんたる根性、そしてバカバカ しさなのでしょうか。

 この他にも

●ラブレター(顔写真と連絡先もバッチリ記入)付きの風船100個を空に放つ
●海辺の病院にずっと入院中という設定で書いた手紙(連絡先付き)を小ビンにいれ、海に流す
●登録者が自分だけの出会い系サイトを自ら作り、サイトのURLを載せた自作ティッシュを配りまくる
●焼き芋のトラック販売員になり、買いにきた女性客をナンパする
●学生時代の同級生200人に一斉に年賀状を出して再会を狙う
●サクラの女性たちを雇い周りでキャーキャー言わせて、近づいてきた野次馬をナンパする
●「ママ、ちょっとかくまってくれないか」と訳あり風に、スナックのママを口説く

 など、常人にはおよそ思いつくことすら難しく、絶対に真似したくないナンパ法を編み出し、体当たりで実行していくのが本書の特徴です。何度女性に無視されても、拒絶されても、諦めない。そのメンタルの強さ、どん欲に出会いを追い求める姿勢は感服の一言。この本はナンパ成功のための指南書ではありません。「こんなにバカバカ しい方法でも、男女は出会うことができる!」という一つの斬新な提案をしてくれているわけです。

 しかし、ここまでアホらしい作戦で、本当に女性と出会い、恋に落ち、彼女を作 ることができるのか? 驚愕の結果は、ぜひ本書で確認していただきたいと思います。

 「出会いがない」と常日頃から嘆いている男性のみなさんも、本書を読めば、「出会いがない」と真剣に悩むことすらバカバカしくなってくるはず。そしてどこまでもポジティブでどんな現場にも臆せず挑む、本書の著者、仙頭正教さんから勇気をもらえるでしょう。

 ただし、この本に書いてあることを真似すると、ただのヤバい奴認定されてしまうので絶対にやめましょう。

文=藤野ゆり(清談社)