脳を上手に使うためには「片付け」が重要だった! 思っていることを口に出す、仕事を敢えて途中でやめてみる…

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公開日:2017/1/31

『いつも結果がついてくる人は「脳の片づけ」がうまい!』(米山公啓/青春出版社)

「片付け」は多くの方にとって大きな課題ではないだろうか。常にすっきり片付いた状態で生活をしたいと思っていても、現実はなかなか厳しいものだ。しかし、片付ける必要があるのは、身の回りだけではない。実は、私たちの脳にも、片付けが必要なのだ。

 脳を片付けることで、様々な情報を入れて活性化することが可能になり、その結果、脳を上手に使って仕事もプライベートも良くすることができる。こう指摘するのは『いつも結果がついてくる人は「脳の片づけ」がうまい!』(米山公啓/青春出版社)だ。

 本書では、「脳に仕事をさせる」「脳がよみがえる」「脳を操る」「脳を経営に活かす」の4つの視点で、具体的な方法が解説されている。

 ここでは、「脳に仕事をさせる片づけ」の方法をいくつかご紹介しよう。

■実現したいことを口に出すと脳が夢を叶える

 著者によれば、何かを実現しようと思って言葉にすると、脳の中の回路が変化を始めるそう。それに伴い、思考も変化しはじめ、目的に向かって行動しやすくなっていく。さらに、口に出して言うことで、他人への影響力が生じるため、行動を起こすモチベーションになることも多い。こうして、夢を叶えるための準備を整える、すなわち「脳を片付ける」のだ。仕事でもプライベートでも、今後は、思っていることを口に出すということを心がけてみるといいかもしれない。

■仕事を敢えて途中でやめてみる

 キリの良いところまでやって、後はゆっくり休みたい。特に仕事では、こう思うのではないだろうか。目標があるからこそ、そこに向かって頑張ろうとするものだ。しかし、本書では、終わりそうな仕事を、敢えて終えずにやめることが推奨されている。例えば、今日中に終わりそうな仕事であっても、残り2割くらいでやめる。というのも、目標を達成してしまうと、“やる気物質”である脳内ドーパミンが枯渇してしまい、意欲が湧かなくなってしまうのだ。そうなってしまうと、次の仕事への意欲もすぐには湧いてこない。そこで、敢えて仕事を残してやめることで、翌日も意欲が持続し、朝からすんなり仕事に入れるというわけだ。ここでは、ドーパミンを持続するための準備という形で、「脳の片付け」を行っている。スケジュールが詰まっている時など、途中で仕事をやめるのは勇気のいることだろう。しかし、結果として効率が上がるなら、試してみる価値はありそうだ。

■立ち上がることで脳を活性化

 デスクワークや会議などでは、座っている時間が長くなる。しかし、脳の活動性を上げるには、立ち上がっている方が効果的らしい。脳へ行く血流には、立ち上がった時に脳の血流が低下することを防ぐために、自動で調整する機能が備わっている。立ち上がると、この機能が刺激されて軽度の緊張状態となり、脳が活性化するのだ。つまり、立ち上がることで、脳の働きを活発にする状態を作り出す「脳の片付け」を行っていることになる。会議時間を短縮するために、立ったままでの会議を推奨する会社もあるが、これは新しいアイディアを出すのにも一役買っているようだ。

「脳の片付け」といっても方法は様々。本書では、多様な側面から脳の機能を解説し、単に情報を整理するだけではなく、脳を上手に使うために整える方法が紹介されている。すぐに実践できそうなものもあるので、脳の働きを理解しながら、日々の生活で少しずつ意識してみてはいかがだろうか。

文=松澤友子